「ピアカウンセリングって何?カウンセリングと何が違うの?」
「ピアカウンセリングにはどんな効果があるんだろう?」
悩みを相談したくても、カウンセリングは心理的なハードルが高くて利用しづらいと感じている方は多いですよね。
カウンセリングが利用しづらい方には、ピアカウンセリングがおすすめです。ピアカウンセリングは同じ立場の人と話し合う場所のため、友人に相談を持ちかけるのと同じ感覚で利用できます。
本記事ではカウンセリングやピアサポートとの違いも交え、ピアカウンセリングの特徴を解説します。おすすめのピアカウンセリングも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- ピアカウンセリングは、同じ悩みを抱えた人同士で話し合うカウンセリング方法
- 同じ悩みを抱えた人同士で話し合うと、同じ体験や気持ちが共有できる
- 悩みが解消できると、アドバイスする側も自己肯定感が上がる
ピアカウンセリングとは
ピアカウンセリングは、同じ悩みを抱える人同士で話し合い、支え合うカウンセリング方法です。悩みや障害を抱えている方自身が専門家になりうるとの考え方に基づいて、同じ立場・関係性の仲間をサポートする意味合いがあります。
またピアカウンセリングには、「精神的なサポート」と「自立に必要な情報提供」の2つの目的があります。精神的なサポートはお互いを尊重するためのサポートを意味していて、自立に必要な情報提供は住居や仕事などの相談・情報提供を意味しています。
ピアカウンセリングは、悩みを解決した後に自立した生活を送るために必要な情報を知りたい方にもおすすめです。
カウンセリングとの違い
カウンセリングとピアカウンセリングとの間には、カウンセラーとの関係性における違いがあります。
カウンセリングに対応するのは、心理学・医学に基づいた知識を持つ専門家です。臨床心理士や公認心理士などの資格を持った相手から専門的なアドバイスが受けられます。
一方でピアカウンセリングに対応するのは、相談者と同じ悩みを抱えている仲間です。同じ立場の人が相談相手になるため、悩みを共感してもらえ、安心感を持って相談できます。
専門的な知識・経験に基づいたアドバイスを受けたい方にはカウンセリング、悩みに共感してもらいたい方にはピアカウンセリングがおすすめです。
ピアサポートとの違い
ピアカウンセリングはピアサポートの一種です。ピアサポートは同じ境遇にあう仲間同士で支え合う活動を意味する言葉です。
自身の経験を活かして悩みを抱える人の相談相手になったり、同期や先輩・後輩に自身の経験を伝えたりする活動がピアサポートに該当します。
- 自身の経験を活かして悩みを抱える人の相談相手になる(ピアカウンセリング)
- 同期や先輩・後輩に自身の経験を伝える
- 子供同士の支え合いで、いじめや不登校を解決しようとする
- 同じ仲間として地域生活を支え合う
ピアサポートの一環として、相手の話を聞いて相談を受ける活動がピアカウンセリングに該当すると覚えておきましょう。
ピアカウンセリングで得られる3つの効果
ここからはピアカウンセリングで得られる効果を、3つにまとめて解説します。
- 同じ体験・気持ちを共有できる
- 実体験に基づいたアドバイスができる
- 孤独感が軽減できる
ピアカウンセリングで得られる効果を整理し、自分に合うカウンセリング方法なのか判断しましょう。
効果1:同じ体験・気持ちを共有できる
ピアカウンセリングには、同じ体験・気持ちを共有できる効果があります。
悩みに苦しんでいる状況だと、相手に同じ悩みを共感してもらいたいと感じている方が多いです。
同じ悩み・障害を抱えた者同士で話し合うと、同じ体験・気持ちが共感できます。信頼できる相手が見つかると、相談する心理的なハードルが下がりやすいです。
カウンセリングに対して心理的なハードルの高さを感じている方は、同じ体験・気持ちが共有しやすいピアカウンセリングがおすすめです。
効果2:実体験に基づいたアドバイスができる
ピアカウンセリングには、実体験に基づいたアドバイスができる効果もあります。
悩みや障害に対して一番説得力のあるアドバイスは、実体験を通じて学んだことです。
成功体験を得た人は悩みを解決する方法が提案でき、挑戦したものの失敗した人は悩みを解決するために避けるべきことが提案できます。相談者の悩みの解消に自分の経験が活かせると、アドバイスする側も自己肯定感が上がります。
ピアカウンセラーとしてアドバイスする際には、成功体験の有無に関係なく、経験から伝えられることがないか考えましょう。
効果3:孤独感が軽減できる
孤独感が軽減できる点も、ピアカウンセリングで得られる効果の1つです。
悩みを一人で抱え続けていると、信頼できる相手が見つけられず、孤独感を感じる方もいます。社会に出ると、学生以上に自発的に動かないと孤立しやすいです。
ピアカウンセリングには悩みが解消できるだけでなく、同じ立場の人同士で交流できるメリットもあります。孤独感が軽減できるだけでも、ピアカウンセリングを受ける価値があります。
孤独感を感じている方は、悩みや障害に向き合いながら社会と接点が作れるピアカウンセリングを活用しましょう。
ピアカウンセリングのサービス事例
なかにはピアカウンセリングがどんなものか、イメージが湧かない方もいますよね。
そこでここでは、ピアカウンセリングのサービス事例を、3つ紹介します。
- nicot+(にこっとプラス)
- ゆもりな
- るくぴあ
事例1:nicot+(にこっとプラス)
サポート内容 | 会員専用コミュニティ アドバイス動画の配信 安心メルマガ配信 |
料金 | にこっとプラス会員 月額5,170円(初月550円) |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 |
nicot+(にこっとプラス)は、会員専用のコミュニティが利用できるピアカウンセリングです。にこっとプラス会員になると、専用のコミュニティでいつでも同じ悩み・障害を抱えた仲間と、不安な気持ちが共有できます。
nicot+(にこっとプラス)には3つの特徴があります。
- 5,000件以上の相談実績がある
- 月1回会員向けのアドバイス動画を提供している
- 不安・パニック障害の対処法のメルマガを配信している
nicot+(にこっとプラス)は5,000件以上の相談実績があり、実績を重視したピアカウンセリング選びをしたい方におすすめです。
また会員になると、月1回アドバイス動画や不安・パニック障害の対処法に関するメルマガが受け取れます。nicot+(にこっとプラス)は不安・パニック障害で悩む方も検討しましょう。
事例2:ゆもりな
サポート内容 | 無料オンライン相談(Zoom) |
料金 | 無料 (個人相談は1回2,000円) |
支払方法 | 要お問い合わせ |
ゆもりなは無料でオンライン相談できる、ピアカウンセリングです。
公式サイト記載の時間帯に限り、予約なしでいつでも相談できます。集団カウンセリングではなく個人相談を受けたい方は、1回2,000円で対応してもらえます。
またゆもりなが用意する養成講座を受けたピアカウンセラーが相談に乗ってくれるため、的確なアドバイスも受けやすいです。
ゆもりなは自分に合う形でオンラインカウンセリングが受けたい方におすすめです。
事例3:るくぴあ
サポート内容 | オンライン相談 (Zoom) |
料金 | 2,750円/30分 (初回相談は無料) |
支払方法 | 要お問い合わせ |
るくぴあは公式サイトで、カウンセラー情報が確認できるピアカウンセリングです。
るくぴあはオンライン相談に対応しており、どんな人と話すのか知ったうえで相談できるため、安心して利用できます。
また初回無料で個人面談が受けられるため、イメージしていた面談ではなかったときに無駄な料金を支払うリスクが避けられます。
るくぴあは料金負担を避けて自分に合うカウンセラーに相談したい方におすすめです。
なおオンライン以外にも、東京で対面相談できるピアカウンセリングを探している方は、次の記事を参考にしてください。
大阪で対面相談できるピアカウンセリングを探している方は、次の記事をチェックしましょう。
ピアカウンセリングを利用する流れ
ピアカウンセリングに相談することを決めたら、相談時の流れを確認しましょう。
ピアカウンセリングを利用する際の流れを、3つのステップに分けて解説します。
相談先への申し込み
まずはピアカウンセリングに申し込みます。
予約が必要な場合は、対応時間を確認して事前に予約します。予約が不要な場合は、対応時間内に受付窓口やオンライン相談のルームにアクセスしましょう。
面談予定の確認
予約が必要な場合は予約が完了したら、ピアカウンセリング側から届く面談日時や担当カウンセラーなどの情報を確認します。
面談日時を間違えないように、カウンセリングを受ける当日の内容をチェックしましょう。
当日のカウンセリング
面談の当日になったら、指定された方法でカウンセリングを受けます。
カウンセリングを受ける際には、無理に物事を整理して伝えようとする必要はありません。感じている気持ちをありのまま伝えましょう。
ピアカウンセリングを受ける際の注意点
ここからはピアカウンセリングを受ける際の注意点を、3つにまとめて解説します。
- 相談相手はカウンセリングの専門家ではない
- ピアカウンセリングを利用しないと不安を感じるリスクがある
- カウンセラーは選べないことが多い
注意点1:相談相手はカウンセリングの専門家ではない
ピアカウンセリングの相談相手は、カウンセリングの専門家ではありません。
実績のあるピアカウンセラーも、ピアカウンセラーの養成講座を受けているだけで、資格を保有していない方がほとんどです。
- 専門知識に基づいたアドバイスを受けたい方:カウンセリング
- 悩みを共感してもらいたい方:ピアカウンセリング
専門知識に基づいたアドバイスと悩みを共感してもらいたい気持ちのどちらを優先するかで、相談先を決めましょう。
注意点2:ピアカウンセリングを利用しないと不安を感じるリスクがある
繰り返しピアカウンセラーに相談していると、ピアカウンセリングを利用しないと不安を感じるようになるリスクがあります。
悩みを共感してもらえる相手だと相談しやすい反面、相手に依存しやすいです。カウンセリング・ピアカウンセリングのどちらを選んでも、最終的には自立して、自分で問題を解消する力を身に付ける必要があります。
ピアカウンセリングは仲間と交流するなかで孤独感が解消しやすいため、相手に依存しすぎないことを意識しましょう。
注意点3:カウンセラーは選べないことが多い
ピアカウンセリングでは、カウンセラーが選べないことが多いです。
カウンセラーが選べないため、相談するたびに1から悩みや障害を説明する手間がかかる場合があります。また毎回カウンセラーが変わると、関係が構築しづらいです。
安心して話せるカウンセラーを見つけたい方は、カウンセラーが選べることを重視して利用するピアカウンセリングを決めましょう。
まとめ
ピアカウンセリングの特徴やカウンセリング・ピアサポートとの違いなどをおさらいしましょう。
- ピアカウンセリングは、同じ悩みを抱えた人同士で話し合うカウンセリング方法
- 同じ悩みを抱えた人同士で話し合うと、同じ体験や気持ちが共有できる
- 悩みが解消できると、アドバイスする側も自己肯定感が上がる
ピアカウンセリングは同じ悩みを持つ対等な立場の人と悩みが共有できるため、専門家と話すカウンセリングよりもリラックスして話せます。
また相談者自身がカウンセラーになる場合もあるため、自己肯定感が上がり、自分の居場所が実感しやすいです。
カウンセリングは特別な出来事だと感じて悩みが相談できていない方は、対等な立場の人と気軽に話しやすいピアカウンセリングを検討しましょう。