オンラインカウンセリングは保険適用される?条件や費用相場も紹介

カウンセリング

オンラインカウンセリングに保険は適用されるの?
保険適用されると、料金はどのくらい安くなるんだろう?
保険適用されるところの区別がつかない…

できるだけ費用をおさえようと、オンラインカウンセリングに保険が適用されるのか、気になっている方は多いですよね。

また、保険適用されたカウンセリング費用を加味したうえで、オンラインで受けるかを決めたい方もいるはず。

そこで、この記事では保険適用されるおすすめのオンラインカウンセリングを紹介します。保険適用された場合のカウンセリング費用も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 保険適用されるオンラインカウンセリングは多くある
  • 保険適用の有無でカウンセリング費用は7000~1万4,000円ほど違いが出る
  • オンラインカウンセリングには「ココロの窓口」「ハートコンシェルジュ」などがおすすめ
本記事で紹介するカウンセリング施設の紹介順ならびに選定基準の詳細

本記事で紹介する「保険適用されるおすすめのオンラインカウンセリング施設」は、カウンセリングの相談室編集部が、各施設の公式サイトに掲載されている情報、および下記5つの観点を基準に選定しています。

評価内容病院・クリニック自体の実績(運営期間や請負数)を確認することで、心理療法や精神疾患に精通する病院かを評価しています。
評価方法各病院の公式サイト・口コミサイトでの掲載情報
病院の実績が相対的に高い塾から5点・4点と算定。公式サイトに実績が掲載されていることが前提。

本記事で紹介している病院の紹介順ならびに選定基準の詳細は「カウンセリングの相談室で紹介する病院・クリニックの選定基準および紹介順の根拠」をご確認ください。

目次

オンラインカウンセリングに保険は適用される

オンラインカウンセリングでは、医師の診断により保険が適用されます。最近では、多くの保険会社が適用できるようになりました。

オンラインカウンセリングが保険適用された背景には、2020年から流行したCOVID-19の影響もあるとされ、政府や保険会社がこの時期におけるメンタルヘルスの重要性を認識し、初診からオンラインサービスに対する保険適用を可能とする特例措置が始まりました。

そのため、保険が適用される条件や対象となるサービスの範囲は、オンラインでのカウンセリングの質が証明されていることから、今後さらに拡大する傾向にあります。

オンラインカウンセリングが保険適用される理由は、対面時のカウンセリングと比べても効果に差がないことが証明されているからです。多くの研究が示すように、うつ病などのメンタルヘルス問題に対する有効な治療法となっています。

また、オンラインカウンセリングの利便性やアクセスの改善は、より多くの人々が必要なサポートを受けやすくするため、今後さらに保険適用の条件や対象となるサービスの範囲が拡大していくことが期待されます。

対面でのカウンセリングに抵抗がある方や遠方に住んでいる方でも、心理的支援を受ける機会が増えるでしょう。

オンラインカウンセリングは今後のメンタルヘルスサービスの重要な選択肢として、ますますの普及が見込まれています。

保険適用の有無は病院ごとで異なる

オンラインカウンセリングにおける保険適用の有無は病院ごとで異なります。

オンラインカウンセリングの保険適用に関して一般的に、医師の診断や指示が必要とされています。しかし、全てのオンラインカウンセリングが保険適用となるわけではありません。

保険適用の有無は、病院や医療機関ごとにそれぞれの施設が独自の方針を持っており、対応する診療科や提供するサービスの種類によって、保険の適用基準が設定されています。

具体的な内容を以下に示します。

・医療機関の方針: 各病院や医療機関は、それぞれの経営方針やサービス内容に基づいてオンラインカウンセリングの保険適用を決定しています。たとえば、特定の診療科に強みを持つ機関は、その診療科に関連するオンラインカウンセリングを保険適用にすることがあります。 

・診断と治療の必要性: 保険適用を受けるためには、通常、医師による正確な診断と明確な治療方針が求められます。この条件を満たしていない場合や、診断が医療機関の基準に合致しない場合、保険適用外となることがあります。

・法律や規制の影響: 保険適用の基準は、法的な規制や保険制度の枠組みによっても影響を受けます。特定の条件を満たすことで保険適用がされたり、逆に新たに適用外とされたりすることがあります。

・保険適用がある場合: 例えば、ある医療機関では、精神疾患に対するオンラインカウンセリングが保険適用とされていることがあります。この場合、患者は診療にかかる費用の一部を保険でカバーされるため、自己負担が軽減されます。また、医師の入力によって、診断結果や治療計画が明記されることが求められます。

・保険適用外の場合: 一方、別の医療機関では、同じようなオンラインカウンセリングが保険適用外とされる場合もあります。この場合、患者は全額自己負担となるため、事前に費用を確認することが重要です。

引用:厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」「オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向けた基本方針」「オンライン診療について

上記のように、各医療機関の方針や基準によって、保険適用と自己負担の違いが生じるため、各自の状況に応じた事前確認が非常に重要になります。

保険適用で7,000〜1万4,000円ほど費用は変わる

オンラインカウンセリングにおいて保険が適用される場合、費用は3割負担となるため、受診者は3,000円〜6,000円程度でサービスを利用できます。

対して、保険適用がない場合は1〜2万円となり、結果として7,000円〜1万4,000円もの差額が生まれます。

保険適用の有無で費用の差が生じるのは、保険の適用により患者が支払う金額が大幅に軽減されるためです。

通常、医療機関で提供されるカウンセリングサービスは、多くの場合、保険適用の診療として認められていますが、すべてのサービスが対象ではありません。保険適用外のサービスとなると、全額自己負担となり、費用が高額になることが一般的です。

具体例として、ある特定のオンラインカウンセリングでは、保険適用の場合、30分のセッションが3,500円で提供される一方、保険適用外の場合は同じセッションが15,000円となることがあります。

このように、サービスの料金はその提供条件や医療機関のポリシーによって大きく異なるため、カウンセリングを受ける前に料金体系をきちんと確認し、自分の予算に合わせたサービスを選ぶことが重要です。

保険適用には医師の診断が必要

オンラインカウンセリングを保険適用で受けるためには、医師の診断が不可欠です。医師の診断を受けることで、カウンセリングが医療行為として認められ、保険の適用を受けることが可能になります。

医師による診断が必要な背景には、保険制度が医療サービスに対して特定の基準を設けていることがあります。つまり、保険適用とするには、医師が診断を行い、適切な治療方針を決定することが必要です。これは、患者の状態を正確に把握し、効果的な治療を行うための安全策でもあります。

具体的な例として、初めてオンラインカウンセリングを受ける際には、まず専門医の診察を受けることが推奨されます。例えば、うつ病の症状がある場合、精神科医の診断を仰ぐことで、オンラインカウンセリングが必要と認められ、保険が適用されることがあります。

上記の手続きを正確に行うことで、通常よりも低い自己負担で質の高いカウンセリングを受けられるため、経済的な負担を軽減しながら必要な治療を受けることができます

保険適用されるおすすめのオンラインカウンセリング5選

ここからは、保険適用されるおすすめのオンラインカウンセリングを、厳選して5つ紹介します。

  • ココロの窓口
  • セラピラシス
  • ハートコンシェルジュ
  • cotree
  • うららか相談室

ココロの窓口

ココロの窓口では、1分単位で簡単にカウンセリングを受けることが可能です。

公認心理師や臨床心理士など、心理学や医学も学んでいるカウンセラーに限定しています。そのため、初めてカウンセリングを受ける方は一度検討してみて下さい。

セラピラシス

セラピラシスは 医療領域に特化し、うつ病や不安障害に対する専門的なカウンセリングを提供しています。

カウンセラーは、公認心理師、心理学のライセンスを持つ医師、歯科医師です。専門の医療機関や大学病院で行われている医療カウンセリングをオンラインカウンセリングで受けることができます。

世界中の医師と連携し、2022年には2,700回を超えるカウンセリングを提供した経歴があり、多くの医療機関より支持されています。

また、全国どちらの医療機関に通院中でも、海外在住の方でもご利用が可能で、無料会員登録をすることで予約が取りやすくなっています。ぜひ一度質の高いカウンセリングを体験してみてください。

ハートコンシェルジュ

ハートコンシェルジュは、4つのカウンセリングから選択できます。会員登録を行うとwebよりすぐにカウンセリングの予約が可能です。

海外で実績を積んだカウンセラーが在籍し、最新の理論や手法を取り入れたカウンセリングを行なっています。海外での最新技術を体験したい方は、一度検討してみて下さい。

cotree

cotree
出典:cotree

cotreeは、2014年からサービスを開始しました。220名以上の登録カウンセラーのうち半数以上が臨床心理士、公認心理師資格所持です。

24時間いつでも利用でき、利用者の95%が満足していると回答しています。無料のマッチング診断もあり、自分にぴったりなカウンセラーとマッチングできます。

自分の時間に合わせて好きなときに話がしたい方は一度検討してみて下さい。

うららか相談室

うららか相談室は国内最大であり、利用満足度93%の人気カウンセリングサービスです。

相談員全員が臨床心理士もしくは国家資格を持つ専門家です。600名以上の中から匿名での相談ができるため、安心して利用できます。

プランも4種類から選べるなど、満足度の高さも特徴的です。カウンセリングを試したいけれど、満足度が高くないと不安な方は一度検討してみて下さい。

保険適用されるオンラインカウンセリングの種類

最後に、保険適用されるオンラインカウンセリングの種類を、4つにまとめて解説します。

  • 精神分析
  • 認知行動療法
  • 家族療法
  • クライエント療法

精神分析

精神分析は、心の深層にある問題に対し、長期的に治療する方法です。この方法は、うつ病や不安障害、統合失調症など様々な精神的な問題に対して効果を示します。

このように精神分析が有効とされる理由は、患者の無意識の思考や感情を掘り下げることで、根本的な問題を理解し、解決へと導くことができるからです。

精神分析では、過去の経験やトラウマが現在の心理状態にどのように影響を与えているかを探求し、それを患者と共に分析していきます。これにより、持続的な症状に対しても効果的に対処できます。

例えば、うつ病で悩んでいる患者が精神分析を受ける際、医師の診断を経て保険適用となることがあります。診断を受けた患者は、精神分析を通じて自己理解を深め、自身の感情や行動のパターンを見直す機会を得ます。

このような治療を受けることで、経済的な負担を軽減しながらも、心の問題に向き合い、長期的な改善を目指すことが可能です。

認知行動療法

認知行動療法とは、自分の考え方や物事の捉え方に焦点を当て、問題解決をはかる療法です。このアプローチは、特にオンラインカウンセリングにおいて多く採用されており、保険適用される可能性があります。

この療法が効果的である理由は、認知行動療法が思考と行動の相互作用に着目し、否定的な思考パターンを変えることによって情緒的な問題の改善を目指すからです。患者は自分の思考に気づき、それを再評価することで、新しい視点を得て、問題に対処する能力を向上させることができます。これにより、ストレスや不安感が軽減され、より健康的な生活を送る助けとなります。

具体的な例としては、うつ病や不安障害に悩む患者がオンラインカウンセリングを利用し、認知行動療法を受けるケースがあります。この場合患者は、医師の診断を受けた後、治療が保険適用となることで、経済的負担を軽減しながら、効果的な治療を受けることができます。

認知行動療法は、具体的なスキルを学ぶことができるため、患者は日常生活において自己管理能力を高め、持続的な改善を期待できます。

家族療法

家族療法は、悩みを抱えている本人だけではなく、家族の相談にも乗りながら、問題の解決を目指す療法です。このアプローチは、家族全体のダイナミクスに注目し、個々の問題を家族の文脈で理解することが重要です。

この療法が有効とされる理由は、家族が持つ関係性やコミュニケーションのスタイルが、個人の心理的な問題に大きな影響を与えるためです。家族療法では、家族全体を一つのシステムとして捉え、各メンバーがどのように影響し合っているのかを探ります。

このようにすることで、個人の悩みだけでなく、家族全体の理解と協力を促進し、より効果的な解決策を見出すことが可能となります。

具体的な例として、思春期の子どもが行動問題を抱えている家庭があるとします。この場合、家族療法を受けることで、親と子どもが共に参加し、コミュニケーションの改善方法や期待の明確化などについて話し合うことができます。

また、適用条件を満たせば、家族療法も保険の適用が可能になるため、経済的な負担を軽減しながら、より良い家族関係を築くためのサポートを受けることができます。これにより、家族全体が一緒に成長し、解決を図ることができます。

クライエント療法

クライエント療法(来談者中心療法)は、来談者の話を傾聴し、来談者自らが気付き、成長していくことができる療法です。このアプローチは、特にオンラインカウンセリングにおいて一番自然な方法とされています。

この療法が有効である理由は、クライエントが自分の内面を探求し、自分自身の感情や思考に対する理解を深められるからです。

カウンセラーは来談者に対し高い関心を持ち、無条件の肯定的配慮をもって接するため、来談者は安心して自らの問題について話すことができ、その過程で自己理解が進みます。この方法は、来談者が自らのペースで問題を探求し、解決策を見出すことを助けるため、非常に有効です。

具体的な例としては、ストレスや自己肯定感の低下に悩むクライエントがクライエント療法を受ける場面が考えられます。このクライエントは、自分の思いや感情を自由に表現することで、自身の悩みの根源に気付き、具体的な解決策を見出すことができます。

さらに、多くの医療機関でこの療法は保険適用が認められているため、経済的な負担を心配せずに質の高いカウンセリングを受けることができます。これは、クライエントが安心して自己探求に専念できる環境を提供することにつながります。

まとめ

オンラインカウンセリングは、専門家にアクセスしやすく、プライバシーを重視した新しい治療の形として、多くの人々に利用されています。しかし、経済的な負担を軽減するための保険適用については、各医療機関の方針や基準によって異なるため、事前に確認が必要です。

保険適用には医師の診断が不可欠であり、この診断を受けることでカウンセリングが医療行為として認められます。したがって、初めてオンラインカウンセリングを利用する方は、まず専門医の診察を受けることが推奨されます。

最終的に、オンラインカウンセリングは、経済的な負担を軽減しつつ質の高いカウンセリングを受けられる有意義な手段であるため、興味のある方はぜひ利用を検討してみてください。

自身のニーズに合った治療法を見つけることで、よりよい生活の質を実現できることでしょう。

こちらの記事もおすすめ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【プロフィール】
カウンセリングを受けようとしている人に向け、心理カウンセリングや栄養カウンセリング、心理療法・栄養療法などに関する情報を網羅的に提供。生活にお役立ていただけるよう、わかりやすく読みやすい解説文章の執筆を心がけております。
【専門分野】
心理カウンセリング/栄養カウンセリング/心理療法/栄養療法

目次