カウンセリングの効果を高めるにはどうすればいいんだろう?
受ける前にやっておいた方が良いこととかがあるのかな?
深い悩みを抱えており、周りに相談できず、どうしてもカウンセラーに相談したいと感じる方は多いですよね。カウンセリングを受けたくても、相談にお金がかかる場合も多いため、失敗したくないと感じる方もいるのではないでしょうか。
カウンセリングは専門的な知識・資格を持ったカウンセラーと対話して、悩みを解決する方法です。カウンセラーに相談すると客観的な視点でアドバイスがもらえますが、カウンセリングの効果を薄める行動をすると、専門家に相談する意味がありません。
そこで、本記事ではカウンセリングの効果的な受け方を解説します。カウンセリングを受ける際の手順や効果が薄れるNG行動などもわかりやすく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 話したいことをメモしておくと、カウンセリングの効果が高まる
- あえて準備せずに相談する方法もおすすめ
- 自分に合ったカウンセリング方法の整理が大切
カウンセリングの効果的な受け方
さっそく、カウンセリングの効果的な受け方を、4つにまとめて紹介します。
- 話したいことを前もってメモしておく
- 悩み解決後のイメージをして準備しておく
- 悩みの優先順位をつけておく
- あえて準備しない方法もおすすめ
効果的な受け方1:話したいことを前もってメモしておく
カウンセリングで効率的に相談するなら、話したいことを前もってメモしておくのが重要です。あらかじめ相談内容をメモしておくと、焦点を絞って悩みの詳細や抱えている気持ちが伝えられます。
ささいな感情1つが悩みを解消するカギになる可能性もあるため、日常生活の中で気づいた感情をすぐにメモする癖を付けましょう。
また、悩みの詳細・抱えている気持ちに合わせて、カウンセラーからの提案もメモしておくと、いつでも振り返りやすいです。
カウンセラーに相談して一時的に気持ちが軽くなっても、再度同じ悩みに直面する場合もあります。カウンセラーの提案までメモに残しておくと、すぐに気持ちが落ち着かせられます。
効果的な受け方2:悩み解決後のイメージをして準備しておく
悩み解決後のイメージをして準備しておくと、カウンセラーに何を伝えればよいか判断しやすいです。
まず将来なりたい姿をイメージし、現状を振り返ってなりたい姿にたどり着けない原因を探します。原因を伝えると、カウンセラーから的確なアドバイスが受けやすいです。
どうしても原因が見つけられない場合は、包み隠さずありのままの状況・悩んでいる理由をカウンセラーに話してください。
効果的な受け方3:悩みの優先順位をつけておく
悩みの優先順位をつけておくと、カウンセリングの時間を無駄にせずに済みます。
複数の悩みを抱えていると、限られた時間ですべて解決するのは困難です。相談したい悩みに優先順位をつけておくと、1つだけでも悩みが解消できます。
何度でもカウンセリングをして、最終的にすべての悩みを解消すれば問題ありません。複数の悩みが複雑に絡み合っている場合でも、ポイントを絞ってカウンセリングしてもらいましょう。
効果的な受け方4:あえて準備しない方法もおすすめ
あえて準備せずにカウンセリングを受ける方法もおすすめです。
無理に準備しようとすると、リラックスして思うままに話せないこともあります。緊張しがちな方はリラックスしたほうが自分の気持ちを素直に伝えやすいです。
また、相談者がうまく話せないことも、カウンセラーにとっては相談相手の状況を判断するための材料の1つです。より精度の高いアドバイスをもらうためにも、コミュニケーションの苦手意識が強い人ほど、むしろ準備をせずにカウンセリングを受けましょう。
カウンセリングの効果が薄れる3つのNG行動
ここからは、カウンセリングの効果が薄れるNG行動を、3つにまとめて紹介します。
- 事実と異なることを話す
- 無理にうまく話そうとする
- 自分に合わないカウンセリング方法を選ぶ
NG行動1:事実と異なることを話す
カウンセリングで事実と異なることを話すと、悩みの解消から遠ざかります。
人に言いにくい悩みを抱えていると、重要な内容をつい隠してしまう方もいるでしょう。しかし、真実と異なる内容を伝えると、カウンセラーの提案に間違った内容が介入しやすいです。カウンセラーは相談者から直接読み取れる発言や行動を踏まえて提案をするため、必ずしも正しい解決法を提示してくれるわけではありません。
後ろめたい事実があっても、悩みを解消するために、カウンセリングでは真実を話してください。
NG行動2:無理にうまく話そうとする
無理にうまく話そうとして空回りすると、カウンセリングの時間を無駄にします。
空回りして悩み・気持ちをうまく打ち明けられないと、カウンセラーが相談者から読み取れる情報が制限されます。限られた情報から提案される悩みの解決法は、効果の薄い内容である可能性が高いです。
カウンセリングの時間は限られているため、自分に合ったやり方でカウンセリングの準備をしましょう。コミュニケーションが得意なら話したい要点をまとめて準備し、コミュニケーションが苦手ならあえて何も準備しないことをおすすめします。
NG行動3:自分に合わないカウンセリング方法を選ぶ
自分に合わないカウンセリング方法を採用する相談先を利用しないでください。ミスマッチなカウンセリング方法を選ぶと、伝えたい悩み・気持ちがうまく話せません。
例えば、会話が苦手な人が対面方式を選んでも、無理にうまく話そうとして空回りします。決まった時間内にまとめて悩みを伝えたい人がチャット方式を選ぶと、やり取りに時間がかかってストレスを感じます。
メリット | デメリット | おすすめな人 | |
---|---|---|---|
対面 | 臨機応変な相談ができる | カウンセリング機関に行く必要がある | じっくりカウンセラーと話し合いたい人 |
オンライン | 気軽に相談しやすい | 一定の通信環境が求められる | 顔出しで場所を選ばず相談したい人 |
電話 | 顔出しなし・匿名で相談できる | 継続利用が難しい | 顔出しなし・匿名で相談したい人 |
チャット | スキマ時間で相談しやすい | 感情のニュアンスが伝わりにくい | 直接話すのが苦手な人 |
自分に合うカウンセリング方法がどれか判断するためにも、カウンセリング方法別のメリット・デメリットを理解しておきましょう。
カウンセリングで効果を感じない場合の対処法
カウンセリングで効果を感じない場合、効果を感じないことを素直にカウンセラーに伝えましょう。
すぐに効果を求めず、カウンセラーのアドバイスを素直に受け止め、意識して行動すれば少しずつ変化が実感できます。
ただし、カウンセリングは問題解決を保証するものではありません。何度相談しても変化が実感できない場合もあります。前提として、カウンセリングの効果を過信しすぎないことが重要です。
カウンセリングを利用して効果を実感できない場合は、ピアカウンセリングも試してみてください。
ピアカウンセリングは同じ悩みを抱える人たち同士で相談し合えるカウンセリングです。従来のカウンセリングと異なり、対等な立場の人同士で話し合えるため、カウンセラーにも言えなかった気持ちを伝えられます。
おすすめのピアカウンセリングを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
カウンセリングを受ける手順
ここまでの内容を読んで、カウンセリングを効果的に受けるための準備・心構えは把握できたでしょう。
とはいえ、どんなプロセスでカウンセリングを受ければよいかわからないと、カウンセラーに相談しづらいですよね。
そこで、ここからは、カウンセリングを受ける手順を紹介します。
- STEP1:利用したいカウンセリングを探す
- STEP2:カウンセリングを予約する
- STEP3:カウンセリングを受ける
STEP1:利用したいカウンセリングを探す
まずは、利用したいカウンセリングを探しましょう。
自分の悩みを親身に聞いてくれるカウンセラーがいるカウンセリングを探します。SNSなどを用いてカウンセリング名を検索し、口コミを調べると、親身に悩みを聞いてくれるカウンセラーの在籍状況が判断できます。
また、自分に合っているカウンセリング方法で相談できるところを利用する手段もおすすめです。主に4つのカウンセリング方法から自分に合う手段を選択し、選択したカウンセリング方法を採用する相談先がないか調べてください。
- 対面方式:直接カウンセリング機関に向かって対面で話す方法
- オンライン方式:Zoomなどを使ってビデオ通話で話す方法
- 電話方式:顔出しなしで電話を用いて話す方法
- チャット方式:LINEトークなどを使ってチャットでやり取りする方法
例えば、直接話すのが苦手な方ならチャット方式、じっくりカウンセラーと話し合いたい方なら対面方式を選ぶ方法がおすすめです。
上記を含め、心理カウンセリング施設やカウンセラーの選び方をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
STEP2:カウンセリングを予約する
利用するカウンセリングサービスが決まったら予約手続きをしてください。
多くのカウンセリング施設では予約制を採用しています。デリケートな悩みを抱えていると、カウンセラーへの相談を知り合いに知られたくないと感じる方が多いでしょう。予約制のカウンセリング施設なら、待ち時間が不要で知り合いに見つかる心配がほとんどありません。
ただし、予約時間を過ぎてしまうとカウンセリングが受けられない点に注意しましょう。
STEP3:カウンセリングを受ける
予約時間になったら、カウンセリングを受けます。
カウンセラーからさまざまな提案をしてもらえるため、悩みの解消につながると感じるアドバイスを取捨選択してください。無理にすべての提案を受け止める必要はありません。
場合によってはカウンセラーから別の相談機関・医療機関を紹介されます。相談先次第でカウンセリングの内容・方針が異なる可能性があるため、セカンドオピニオン相談時には、事前に紹介元のカウンセラーと話した内容を伝えましょう。
まとめ
今回は、カウンセリングの効果的な受け方や、相談時の手順・効果が薄れるNG行動などを解説しました。
カウンセリングを効果的に受けるなら、話したいことを前もってメモしておくことをおすすめします。メモにまとめると、気持ちを整理して焦点を絞ってカウンセラーと話しやすいです。
また、あえて準備せずに相談する方法もおすすめで、準備しないほうがリラックスしてありのまま相談できます。カウンセラーを信頼し、すぐに効果を求めず、自分に合った方法で時間をかけてカウンセリングを受けましょう。
なお、おすすめのカウンセリングを詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。