「アロマセラピストが独立するには、どうすればいいんだろう?」
「フリーランスとして本当にやっていけるのかな…」
フリーランスへの独立に憧れを抱いているアロマセラピストは多いですよね。正しい手順で準備を進めれば、アロマセラピストとして独立するのは可能です。
しかし、独立までの計画がないまま始めてしまうと「もっと準備しておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで本記事では方法を交え、アロマセラピストが独立する手順をわかりやすく解説します。この記事を読めば、アロマセラピストとしての独立に向けた道のりが明確になりますよ。
- アロマセラピストが独立するには就職や副業で始める方法がある
- 手順はまず独立後の事業内容を明確にし、集客方法を具体化する
- フリーランスのため収入の上限はないが、やりがい・つらさも伴う
本記事の要点を音声でチェック!
アロマセラピストがフリーランスに独立する3つの方法
はじめにアロマセラピストがフリーランスに独立する方法を、3つにまとめて解説します。
方法1:企業で働いた後に独立
SNSカウンセラーで開業する方法の1つが、個人事業主になることです。税務署に開業届を提出するだけで始められ、手続きは比較的シンプルといえます。
企業で働いた後に独立するメリット | ・給与をもらいながら、実践的な技術や接客を学べる ・独立前に顧客との関係を築ける可能性がある |
企業で働いた後に独立するデメリット | ・独立までに時間がかかる ・企業のやり方が身につき、独自のサービス展開で戸惑う可能性がある |
おすすめ度 | ★★★★★ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
1つ目は、企業が運営するサロンで実務経験を積んでから独立する方法です。
メリットは、アロマセラピストとしての土台を固められる点です。企業に所属している期間に、施術の技術やお客様対応、店舗運営のノウハウを学べます。
現場でお客様と直接関わることで、どのようなサービスが求められているのか肌で感じられます。すでにお客様との信頼関係が築けていれば、独立後も指名客として来店してくれる可能性も高まるのです。
一方で、独立するまでに期間がかかる点はデメリットです。しかし、実践的なスキルと経験は独立後の活動を支える土台となります。
方法2:副業を経て独立
副業を経て独立するメリット | ・経済的な不安が少なく、精神的な余裕を持って挑戦できる ・自分に適性があるか、活動しながら見極められる |
副業を経て独立するデメリット | ・本業との両立に時間管理の工夫が必要である ・本格的な集客活動がしにくいケースがある |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
2つ目は、仕事を続けながら副業でアロマセラピストを始める方法です。
本業の収入があるため、経済的な不安を感じることなく挑戦できるのがメリットです。週末だけ自宅サロンを開いたり、夜の時間帯に出張サービスをしたりと、自分のペースで実績を積めます。
実際に活動するとアロマセラピストが自分に合っているのか、また事業として成り立つのかを判断できるでしょう。
アロマの知識や技術は、通信講座を活用して身につけるのが効率的です。ただし、本業との両立には体力と時間管理が求められます。まずはスモールスタートで独立の可能性を探りたい方におすすめの方法です。
アロマセラピスト養成講座をより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

方法3:スクール経由で独立
スクール経由で独立 するメリット | ・プロとして必要なスキルを体系的に学べる ・開業サポートを受けられるケースがある |
スクール経由で独立 するデメリット | ・費用と時間がかかる ・実務経験がないため、開業当初の集客や運営で苦労する可能性がある |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
3つ目は、専門のスクールで知識と技術を習得し、卒業後にすぐ独立を目指す方法です。
メリットは、アロマの専門知識から実践的なトリートメント技術まで必要なスキルを学べる点です。スクールによっては、卒業後の開業サポート制度を設けているため、集客や経営に関するアドバイスを受けられます。
ただし、講座に比べて費用や期間がかかる傾向にあります。また、サロンでの実務経験がないまま始めるため、お客様とのコミュニケーションや集客活動で壁にぶつかるかもしれません。強い意志を持って挑戦したい方には、やりがいのある方法です。
アロマセラピスト養成スクールをより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

アロマセラピストのフリーランス独立手順
ここからはアロマセラピストのフリーランス独立手順を、5つのステップにまとめて解説します。
なお、今回紹介する方法はあくまで本メディアで推奨する手順です。「必ず本手順で独立を進めなければならない」といったわけではない点を前提に、参考としてください。
STEP1:独立方法を決める
まず、アロマセラピストとしてフリーランスになるための独立方法を決めましょう。
前の章で解説した3つの方法の中から、自分の現在の状況やスキル、目標に合わせて最適なものを選んでください。
たとえば、未経験でできるだけ早く自分のサロンを持ちたい方は、スクール経由での独立が賢明です。一方で、安定した収入を確保しながら準備を進めたい方は、副業を経て独立するのが合います。
どの方法を選ぶかによって、準備の期間や内容が変わります。まずは自分の現在地を把握し無理のない計画を立てることが、アロマセラピスト独立を成功させるために必要です。
STEP2:独立後の事業内容を明確にする
独立方法の方向性が決まったら、次に事業内容を明確にしましょう。
まずは、誰に・何を・どのように提供するのか、下記のように考えてみてください。
- 誰に:都心で働く30代の女性
- 何を:心身の疲れを癒すリラクゼーション
- どのように:完全個室のプライベート空間で提供する
ターゲット顧客の他にも、メニュー内容や価格設定なども決めておきましょう。
フリーランスとして活躍するシュンさんは、お客様の状態に合わせて柔軟に施術内容を変更しています。カウンセリングで仕事や生活の状況まで聞き、適した施術を提供することで顧客満足度を高めているのです。
自分の理想とするサービスを具体的に描くことが、事業の核をつくる上で欠かせません。
STEP3:集客の方法を具体化する
事業内容が決まったら、どのようにしてお客様を集めるのか集客方法を具体化してください。集客方法には、次の手段があります。
どの方法が最適かは、事業内容やターゲット顧客によって異なります。たとえば、若い世代をターゲットにするなら、SNSで発信しましょう。地域密着型のサロンであれば、チラシのポスティングが有効です。
シュンさんは、Instagramとminimoを活用して集客していました。また、別のセラピストは既存のリピーターに「毎回しっかり喜んでもらうこと」を最優先にしているそうです。
新規集客とリピーター獲得の両面から、自分に合う方法を考えていきましょう。
STEP4:必要な書類を揃える
フリーランスとして独立するためには、書類を提出する必要があります。
まず必要なのは「開業届」です。事業を始めたことを税務署に知らせる書類で、事業開始から1か月以内に提出するのが原則です。e-Taxから提出できるため、税務署まで提出しに行く必要はありません。

そして、開業届とあわせて提出したいのが「青色申告承認申請書」です。提出すると青色申告が可能になり、最大65万円の特別控除が受けられる優遇措置が適用されます。節税につながるため、必ず提出しておきましょう。

STEP5:独立後の活動環境を整える
最後に、独立後の活動環境を整えましょう。具体的には、下記の3つを行ってください。
- 活動の拠点を決める
- 備品を揃える
- 職業賠償責任保険に加入する
まず、活動の拠点となる場所を決めます。自宅の一室をサロンにするのか、レンタルサロンを借りるのか、事業計画に合わせて選んでください。
次に、トリートメントベッドやタオル、施術に使う精油など備品一式を揃えます。お客様に安心してサービスを受けてもらうため、質の良いものを選ぶのが賢明です。
そして「職業賠償責任保険」に加入しておきましょう。もし施術が原因でお客様に怪我をさせたり、お客様の持ち物を汚したりしたときの損害賠償を補償してくれます。保険に加入しておくことでトラブルから身を守り、日々の業務に集中できます。
フリーランスアロマセラピストのリアル
フリーランスの収入は、上限なく稼げる可能性があります。実際に、月80万円以上の収入を得ている方もいるのです。安定した収益を上げるためには施術スキルの他にも、集客や経営の知識が必要です。
やりがいについて、シュンさんは「毎日挑戦していく感覚がとても楽しい」と話します。新しいメニューの導入や価格設定など、すべて自分で決められる自由さが仕事の面白さにつながっているようです。
一方でつらいこととして、宮井リエさんは「営業が必要」と挙げています。集客活動やSNSの更新、施術以外の業務もすべて自分でやらなければなりません。収入が不安定になるリスクも常にあり、プレッシャーと向き合い続ける覚悟も必要です。
まとめ
アロマセラピストとして独立し、フリーランスとして活動することは可能です。そのために、計画と準備をしてから手順を踏んでいきましょう。
まずは「企業経験を積む」「副業から始める」「スクールで学ぶ」という方法から、自分に合う独立方法を見つけることからスタートしてください。
この記事を参考に、アロマセラピストとしての独立に向けた一歩を踏み出してみてください。