「受けてみたいけど、カウンセリングは怖いイメージがある…」
「嫌な思いをしてまでカウンセリングは受けるべきなのかな?」
受けたい気持ちはあるものの、怖いイメージからカウンセリングの活用をためらっている方は多いですよね。
カウンセリングが怖いと感じる方には共通した特徴が見られます。正しい対処法を実践すれば、安心してカウンセリングの活用が可能です。
そこで本記事では対処法も交え、カウンセリングが怖いと感じる理由を紹介します。嫌な思いをしてまでカウンセリングを受けるべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- うまく話すことや初めてのことなどへの不安で、カウンセリングが怖いと感じる
- 対処法を意識すれば、嫌な思いをせずにカウンセリングが受けられる
- 自分に合う方法で、ありのまま話すことで、安心して相談できる
カウンセリングが怖いと感じる4つの理由
さっそくカウンセリングが怖いと感じる理由を、4つにまとめて紹介します。
- うまく話さないといけないと感じるため
- 初めてのカウンセリングに不安を感じるため
- 心の準備が整っていないため
- 自分をさらけだすことに不安を感じるため
理由1:うまく話さないといけないと感じるため
うまく話さないといけないと感じる点から、カウンセリングが怖いと感じる方は一定数います。
悩みを解消するためには、状況を整理してうまく伝えないと、最適な答えがもらえません。
ただし状況をうまく整理して伝えることにプレッシャーを感じると、カウンセリングでかえってストレスを感じます。
カウンセリングでうまく話すことにストレスを感じると、カウンセリングが怖いと感じやすくなります。
また自分でも状況がうまく整理できていない場合も多いです。
状況が整理できていないとカウンセリングを受けても問題が解消しないと考え、相談できていない方もいます。
理由2:初めてのカウンセリングに不安を感じるため
初めてのカウンセリングに不安を感じる点も、カウンセリングが怖いと感じる理由の1つです。
カウンセリングの実態をよく知らない方だと、否定的な言葉を言われるのではないかと不安に感じるため、カウンセリングが怖いと感じます。
カウンセリングは心理学に基づく専門知識や実績を持つ専門家と話し、悩みの解決や気持ちの変化を促す治療方法です。
カウンセリングは一方的にカウンセラーがアドバイスする治療方法ではありません。
カウンセラーは否定的な言葉は口にせず、相談者の悩みを受け入れたうえで、必要に応じて悩みの解決法を提案します。
カウンセリングの実態がわかると、疑問・不安を解消して安心して相談できます。
理由3:心の準備が整っていないため
心の準備が整っていないため、カウンセリングが怖いと感じる方がいます。
悩みが生まれたばかりの状態や長年深刻な悩みを引きずっている状態は、悩みの解決に対する心の準備が整っていません。心の準備が整っていないと、悩みを話すだけで心身に負担がかかるため、カウンセリングが怖いと感じます。
カウンセリングは1度相談するだけで問題が解消するものではありません。繰り返し相談する必要があるため、専門家との会話で心身に負担がかかることがわかると、相談することに抵抗を感じるようになります。
理由4:自分をさらけだすことに不安を感じるため
自分をさらけだすことに不安を感じるため、カウンセリングが怖いと感じる方がいます。
デリケートな悩みを相手に伝えるのは、簡単にできることではありません。信頼できる相手でないと、デリケートな悩みは話しづらいです。
カウンセラーが信頼できないうちは、自分をさらけだしてもよいのかと不安に感じてカウンセリングが怖いと感じます。
信頼できるカウンセラーが見つけられると、自分をさらけだしてでも悩みが相談しやすくなります。
またデリケートな話をしてカウンセラーに迷惑をかけたくないと感じる方も多いです。
うまく状況を話す自信がない方ほど、カウンセラーに迷惑をかけたくないために悩みを相談できないと感じます。
嫌な思いをしてまでカウンセリングは受けるべきなのか
嫌な思いをしてまでカウンセリングを受ける必要はありません。
専門家に相談して心身に負担がかかると、カウンセリングを受けてトラウマを思い出す方もいます。
専門家に相談する際には、嫌な思いをしないで悩みを話すことが重要です。悩みに応じた対処法を意識すれば、嫌な思いをせずに悩みが伝えられます。
またカウンセリングを受けるべき方には、共通の特徴が見られます。
- 1人で悩みを抱えやすい
- 自分に厳しい
- 自己肯定感が低い
カウンセリングを受けるべき方の特徴に当てはまる方は、悩みに応じた対処法を意識して準備したり、専門家と会話したりしましょう。
なおカウンセリングを受けるべき方の特徴を詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
カウンセリングが怖いときの対処法6つ
ここではカウンセリングが怖いと感じる理由を踏まえ、対処法を6つ紹介します。
カウンセリングが怖いと感じる理由 | 対処法 |
---|---|
うまく話さないといけないと感じるため | 対処法1:自分に合うカウンセリング方法を選ぶ 対処法2:ありのまま話すことを意識する 対処法3:話すことをあらかじめ整理しておく |
初めてのカウンセリングに不安を感じるため | 対処法4:信頼できるカウンセラーに相談する |
心の準備が整っていないため | 対処法5:カウンセリングを心のメンテナンスと捉える |
自分をさらけだすことに不安を感じるため | 対処法6:カウンセラーの役割を把握しておく |
対処法1:自分に合うカウンセリング方法を選ぶ
うまく話さないといけないと感じる方は、自分に合うカウンセリング方法を選びましょう。
カウンセリングサービスごとで、採用しているコミュニケーションの方法が異なります。自分に合うコミュニケーション方法を選ぶと、リラックスして相談しやすいです。
カウンセリングにおけるコミュニケーション方法には、4つの種類があります。
かつては対面の面談が主流でした。しかしコロナ禍以降、オンライン面談が受けられるサービスが増え、より気軽に相談しやすくなっています。
コミュニケーション方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
対面 | カウンセラーと対面で会話する方法 | お互いの表情がわかりやすい 悩みや感情をより正確に伝えやすい | 対面だと緊張しやすい カウンセリング施設に向かう必要がある |
オンライン面談 | カウンセラーとZoomやGoogle Meetなどのビデオ通話ツールで会話する方法 | いつでもどこでも利用できる 気軽に相談しやすい | 安定した通信環境が必要 機器の不具合でやり取りしづらい場合がある |
チャット | カウンセラーとLINEやSlackなどのチャットツールでやり取りする方法 | いつでもどこでも利用できる 会話が苦手な人でも相談しやすい | やり取りに時間がかかる 相手の表情が伝わらない |
電話 | カウンセラーと電話で会話する方法 | いつでもどこでも利用できる 顔出しなしで相談できる | 声だけで言葉のニュアンスを伝える必要がある 相手の表情が伝わらない |
たとえば本格的に悩みを解消するために積極的に会話したい方は、対面がおすすめです。対面はお互いの表情や感情が直接伝わりやすいため、五感から伝わる情報からアドバイスしてもらえます。
また会話は苦手でも悩みを解決したい方は、チャットがおすすめです。チャットであれば会話が苦手な方でもリラックスしてやり取りでき、アドバイスするために必要な情報をカウンセラーに伝えられます。
コミュニケーション方法ごとの特徴やメリット・デメリットを踏まえ、自分に合う方法で相談できるサービスを探しましょう。
なおおすすめのカウンセリングサービスを詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
対処法2:ありのまま話すことを意識する
うまく話さないといけないと感じる方は、ありのまま話すことを意識しましょう。
カウンセリングでは無理にうまく話そうとする必要はありません。カウンセラーにとっては、相談者がうまく話せないこともアドバイスするために必要な判断材料の1つです。
話につながりがなくてもよいので、トラブルの状況や抱えている悩みをそのまま伝えましょう。断片的な情報さえ伝われば、カウンセラーが状況を整理して話を進めてくれます。
対処法3:話すことをあらかじめ整理しておく
うまく話さないといけないと感じる方は、話すことをあらかじめ整理しましょう。
うまく話せないことが原因で自己嫌悪する方もいます。どうしてもうまく話せないことが気になる方は、話しておきたいことをメモする癖を付けると、伝えたいことが整理できます。
トラブルの状況や抱えている悩みを、目に見える形で書き出すと、自分で状況を整理することも可能です。専門家に相談しなくても悩み解決のきっかけが見つかる場合があるため、カウンセリング申し込み前から、メモを使って自分の置かれた状況を整理しましょう。
対処法4:信頼できるカウンセラーに相談する
初めてのカウンセリングに不安を感じる方は、信頼できるカウンセラーに相談しましょう。
信頼できる専門家であれば、安心して話が進めやすいです。
信頼できるカウンセラーを見つける方法は2つです。
- カウンセラーの実績を調べる
- カウンセラーの評判を口コミで調べる
カウンセリング実績が豊富なカウンセラーであれば、過去の事例に基づいたアドバイスが受けられます。
カウンセリング実績が豊富なカウンセラーは、施設の公式サイトやSNSからチェックできます。公益社団法人 日本精神神経学会「専門医・指導医検索」を使って精神科の名医を調べる方法もおすすめです。
また「X(旧Twitter)」や「Google Map」などで施設名を検索すると、利用者の評判が確認できます。利用者からの評判のよいサービスであれば、担当医への不満を感じるリスクが避けられます。
対処法5:カウンセリングを心のメンテナンスと捉える
心の準備が整っていない方は、カウンセリングを心のメンテナンスと捉えましょう。
心の準備が整っていない方は、カウンセリングを特別な出来事と考えている可能性が高いです。
カウンセリングは継続的に利用することで効果が実感できる治療方法で、次第に特別な出来事と感じにくくなります。
特別な出来事と感じにくくなると、楽な気持ちで専門家と話しやすくなります。
たとえば数ヵ月に1回のペースで、髪が伸びてくると髪を切ってもらうために美容院・理容室に行きますよね。
カウンセリングが特別な出来事と感じる方は、髪を切りに行くのと同じ感覚で利用しましょう。
対処法6:カウンセラーの役割を把握しておく
自分をさらけだすことに不安を感じる方は、カウンセラーの役割を整理しましょう。
カウンセラーの役割は、二人三脚で利用者の悩みに寄り添うことで、一方的にアドバイスをするわけではありません。
対等な立場として利用者の話を聞いて寄り添い、時にアドバイスをするのがカウンセラーの仕事です。
第三者にデリケートな話をするのに抵抗を感じる方は、カウンセラーは自身の役割を果たしているだけだと捉えましょう。必要な仕事をこなしているだけだと考えられると、デリケートな悩みも遠慮なく相談しやすいです。
まずは無料カウンセリングで相談してみる方法もおすすめ
カウンセリングに不安を感じている方は、まずは無料カウンセリングで相談してみる方法もおすすめです。
カウンセリングに不安を抱えている状況だと、お金を出してまで相談しようとはしません。カウンセリングの実態が把握できても、未経験のことにいきなりお金を出すと、期待していた結果が得られなかった場合に無駄なお金がかかります。
無料カウンセリングを利用すれば、お金の負担を気にせず専門家に相談できます。まずは無料カウンセリングを試して、不安な気持ちが完全に拭えたら本格的なカウンセリングを受けましょう。
なお無料で受けられるおすすめの心理カウンセリングを詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
まとめ
カウンセリングが怖いと感じる理由と対処法をおさらいしましょう。
- うまく話すことや初めてのことなどへの不安で、カウンセリングが怖いと感じる
- 対処法を意識すれば、嫌な思いをせずにカウンセリングが受けられる
- 自分に合う方法で、ありのまま話すことで、安心して相談できる
嫌な思いをしてまで無理にカウンセリングを受ける必要はありません。
しかしカウンセリングが怖いと感じる理由に合った対処法を意識すると、専門家に相談しやすくなります。
1人で悩みを抱えやすい方や自分に厳しい方などは、1人で考え込まずにカウンセラーに相談したほうが、悩みが解消できます。
本記事の内容を参考に、自分に合うやり方や向き合い方を見つけて、リラックスしてカウンセリングを受けましょう。