独学でメンタル心理カウンセラーに!資格取得&勉強方法をわかりやすく解説

独学でメンタル心理カウンセラーに!資格取得&勉強方法をわかりやすく解説

「独学でメンタル心理カウンセラーになれるのかな?」
「どう勉強を進めればいいんだろう…」

費用をかけないよう、独学でメンタル心理カウンセラーを目指そうと考えている方は多いですよね。カウンセリングに必要な知識を学び手順を踏めば、独学でメンタル心理カウンセラーを目指すのは可能です。

しかし、学習計画を立てずに進めてしまうと「しっかり計画的に進めればよかった…」と後悔しかねません。

そこで本記事では勉強手順を交え、独学でメンタル心理カウンセラーを目指す方法を解説します。この記事を読めば、独学でメンタル心理カウンセラーを目指す流れが明確になりますよ。

この記事の要約
  • 独学でカウンセラーを目指すことは可能である
  • 本や通信講座などを組み合わせて計画的に学習を進める
  • 学習を始める前に、目的を明確にし勉強時間を確保する
目次

メンタル心理カウンセラーは独学で目指せる

冒頭で述べたとおり、メンタル心理カウンセラーは独学でも目指せます。

心理学の基礎知識やカウンセリングの技法は、市販の書籍や通信講座などを活用して学べるからです。

ただし、独学で目指せるのは、基礎知識の習得や民間資格の取得までに限られます。たとえば、公認心理師臨床心理士は専門性が高い資格のため、独学では受験できません。

民間資格を取得すればオンラインカウンセリングで悩みに寄り添ったり、ボランティアで地域に貢献したりするなど民間のカウンセラーとしての働き方があるのです。

メンタル心理カウンセラーを目指す範囲に限界はあるものの、正しい知識と手順を理解すれば独学でも目指せるのです。

メンタル心理カウンセラーを目指す独学方法

ここからはメンタル心理カウンセラーを目指す独学方法を、2つにまとめて紹介します。

なお、上記の方法は1つに絞らず併用しましょう。

それぞれの学習方法が持つメリットとデメリットを補い合うことで、学習の効果をより発揮できます。

たとえば、移動時間は参考書で基礎を、自宅で通信講座のカウンセリング技法を学ぶなど、場面に応じた使い分けが有効です。

本・参考書で勉強する

メリット・費用が安い
・自分のペースで学習できる
・幅広い知識を得られる
デメリット・疑問点を質問できない
・モチベーション維持が難しい
・実践的なスキルが身につきにくい
こんな人におすすめ・費用を抑えて学習したい
・自分で学習計画を立てられる
・心理学の基礎から学びたい

本や参考書での学習は、費用を抑えながら自分のペースで知識を深めたい方におすすめです。

低価格で入手できる書籍が多く、時間や場所に縛られずに学習を進められます。

たとえば、カウンセリングの入門書から学習を始め徐々に専門的な内容に進むなど、自分の理解度に合わせて学習できます。本を選ぶ際は、図解が多く使われているものやカウンセリングの具体例が豊富なものを選ぶと理解が進みやすいです。

おすすめの本や参考書は、次のものがあります。

コストを重視し自己管理ができる方にとって、本での学習は有効な手段です。

心理カウンセラーにおすすめの本を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

講座を活用する

メリット・体系的なカリキュラムで学べる
・資格取得のサポートがある
・疑問点を質問できる
デメリット・本での学習より費用がかかる
・学習期間が決まっている
こんな人におすすめ・効率良く学習したい
・資格取得を目標にしている
・学習サポートを必要とする

講座は、まとめられた教材で効率良く学習したい方に適しています。

専門家が監修したカリキュラムに沿って学習を進めるため、無駄なく知識を習得できます。また、資格取得という明確なゴールを目指しやすいのも特徴です。

たとえば、ユーキャンの心理カウンセリング講座のように、初学者向けの分かりやすいテキストと添削課題がセットの講座を利用すれば、着実にステップアップできます。

講座を選ぶ際は費用や学習期間だけでなく、質問対応や課題添削などのサポート体制が充実しているかを確認しましょう。

おすすめのメンタル心理カウンセラー講座を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

メンタル心理カウンセラーを目指す独学前の確認ポイント

ここからはメンタル心理カウンセラーを目指す独学前の確認ポイントを、3つにまとめて紹介します。

事前に上記を明確にしておかないと、学習の途中で目標を見失い、挫折につながる可能性があります。準備しておくことで、学習の効率とモチベーションの持続力が高まります。

目指す目的・理由

独学前に、メンタル心理カウンセラーを目指す目的や理由は明確にしておきましょう。

目的がはっきりしていると、学習のモチベーションを維持しやすくなるからです。目的が曖昧なままだと、学習の途中で困難に直面した際に「何のために勉強しているんだ?」と軸がぶれてしまいかねません。

たとえば、下記のような目的を自分の言葉でノートに書き出してみましょう。

  • 人の役に立ちたい
  • 心理学への興味を深めたい
  • 将来は独立して開業したい

学習を最後まで続けるための原動力として、目的を明確にすることは必要です。

心理カウンセラーが独立する手順を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

必要な勉強時間の確保

必要な学習時間も、独学前に確保しておきましょう。

独学は自己管理が求められるため、計画なしに始めると日々の忙しさに流されて学習が滞ってしまうからです。

たとえば、キャリカレのメンタル心理カウンセラー資格取得講座は、60時間ほどで学習できるカリキュラムです。1日に確保できる勉強時間を算出し、無理のないスケジュールを組みましょう。毎日1時間の学習を続ければ、約2ヶ月で目標時間に到達します。

1日何時間勉強するかを設定することで、学習の進捗を管理しやすくなります。独学を始める前に、実現可能な学習計画を立てることが大切です。

取得可能な資格の種類

独学で取得可能な資格の種類も、事前に確認しておくべきポイントの1つです。

資格によって求められる知識レベルや専門分野が異なり、自分の目標に合う資格を選ぶ必要があるからです。

独学で取得しやすいのは、民間団体が認定する「民間資格」です。一方で、公認心理師や臨床心理士などの専門性が高い資格は、大学や大学院での課程を修了する必要があります。そのため、民間資格よりも独学で取得するのは難しいのです。

たとえば、独学で取得しやすい民間資格には下記のものがあります。

資格難易度
メンタルケア心理士37点・超簡単(※1)
メンタル心理カウンセラーメンタルケア心理士と同等
傾聴心理士メンタルケア心理士より難しい
(※1)参照:資格の取り方

目指せる資格の種類と範囲をあらかじめ理解しておくことが、学習のミスマッチを防ぐために必要です。

独学でメンタル心理カウンセラーを目指す勉強手順

ここからは独学でメンタル心理カウンセラーを目指す勉強手順を、5つにまとめて解説します。

1.心理学の基礎知識を学ぶ

まずは、心理学の基礎知識を学びましょう。

基礎知識はカウンセリングの土台となる部分であり、人の心の動きを理解するために欠かせません。具体的には、下記の分野があります。

分野特徴
臨床心理学心の問題を抱える方を助けるために、カウンセリングや心理療法を行う
発達心理学人が生まれてから老年期までの心や体の成長や変化を研究する
社会心理学個人の行動や感情が他者や社会の影響を受ける様子を探る

たとえば、発達心理学の知識は、子どもや高齢者のカウンセリングで相手を理解する助けになります。

心理学の基礎知識があることで、相談者の抱える問題をさまざまな角度から捉えられるようになるのです。

2.主要な心理療法を学ぶ

次に、カウンセリングで用いられる主要な心理療法を学びましょう。

心理療法にはさまざまな種類があり、それぞれの理論的な背景やアプローチを理解する必要があるためです。代表的な方法には、次のものがあります。

たとえば、認知行動療法は不安やうつの症状に、来談者中心療法は自己肯定感の向上を目的とするカウンセリングで用いられます。

主要な心理療法を学ぶことで、相談者の状況に応じたアプローチの引き出しが増えるのです。

3.カウンセリング技法を学ぶ

主要な心理療法とあわせて、カウンセリング技法も学びましょう。

カウンセリング技法は相談者との信頼関係を築き、効果的に進めるための実践的なスキルだからです。

具体的には、下記のカウンセリング技法があります。

  • 傾聴:相手の話に真摯に耳を傾ける
  • 受容:相手を評価せずに受け入れる
  • 明確化:うまく表現できないことを言語化する

カウンセリング技法は頭で理解するだけでなく、実際に練習を重ねていきましょう。家族や友人との日常会話の中で、相手の話を最後まで聞くだけでも傾聴のスキルは向上します。

カウンセリング技法を学ぶことで、実践的な対応力が身につくのです。

4.学習した内容を実践する

知識や技法を学んだら、学習した内容を実践する機会をつくりましょう。

インプットした知識は、アウトプットを通じて初めてスキルとして定着するからです。

学んだ内容を自分の中に留めておくだけでは、実際のカウンセリング場面で活かすのは困難です。たとえば、友人や家族に協力してもらい、カウンセラー役と相談者役に分かれて会話の練習をする「ロールプレイ」が有効です。

また、学んだ心理学の基礎知識を使って自分自身のコミュニケーションの癖を振り返るなど、日常生活でも実践してみてください。

学んだ内容を積極的に試すことが、スキル習得への近道となります。

5.民間資格の取得対策を進める

最後のステップとして、目標とする民間資格の取得対策を進めましょう。

資格を取得できれば自分の知識やスキルを証明でき、社会的な信頼につながるからです。

資格試験の対策としては、メンタルケア心理士メンタル心理カウンセラーなどの公式テキストや過去問題集を繰り返し解きます。

学習スケジュールを立て、テキストを読む「インプット」と問題を解く「アウトプット」をバランス良く行いましょう。たとえば、1週間で1つの章を終わらせて週末に模擬試験を解く、などの具体的な目標を設定すると進めやすいです。

計画的に対策を進めることが、資格取得を確実なものにします。

独学でメンタル心理カウンセラーを目指すのが難しいと感じたら

独学を始めたものの、メンタル心理カウンセラーを目指すのが難しいと感じた方は「スクールに通うこと」を検討しましょう。

スクールに通うことで学習環境を整えられたり、専門家からサポートしてもらったりできるからです。ほかにも、スクールでは下記のような利点があります。

  • 要点を押さえたカリキュラムで効率良く学習できる
  • 資格試験の合格に向けたサポートが受けられる
  • 経験豊富な講師に直接質問できる
  • 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる

1人での学習は、モチベーションの維持が難しかったり、疑問点をすぐに解消できなかったりするケースがあります。

スクールでは学習中の疑問点をすぐに解消できるだけでなく、卒業後のキャリアを相談できます。独学に限界を感じたときは、スクールの活用を考えてみましょう。

おすすめの心理カウンセラースクールを詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

まとめ

独学でメンタル心理カウンセラーを目指すことは可能であり、計画的な学習が成功のポイントです。

メンタル心理カウンセラーを目指す目的を明確にし、基礎から応用へと手順通りに学ぶことで、必要な知識やスキルは十分に習得できます。

まずは自分の目的を再確認し、この記事で紹介した手順を参考に、学習を始めていきましょう。

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この記事を書いた人

吉坂 まどかのアバター 吉坂 まどか Webライター

【プロフィール】
2022年10月より、ライターとして活動を開始。大学では心理学を専攻し、臨床心理学や発達心理学などさまざまな分野を学習。現在は、主に精神疾患やメンタルヘルスなどの記事を執筆。病気に関する正しい情報をリサーチし、読者の方にわかりやすく伝えることを心がけています。
【専門分野】
心理学/精神疾患/メンタルヘルス/心理療法/心理検査
【保有資格】
YMAA認証マーク

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