「カウンセリングにかかる費用は高いって聞くけど、実際どうなの?」
「料金相場はどのくらいなんだろう?」
「費用を抑える方法はないのかな…」
「カウンセリングの費用は高い」そんな噂を聞き、利用しようか悩んでいる人は多いですよね。
カウンセリングの費用を抑える方法を知っておくと、料金の高さが気になっている人でも安心して相談できます。
カウンセリングは、心理学における専門的な知識・経験を持つカウンセラーと話すことで、悩み解決へのヒントを得る方法です。カウンセリングを利用すべき人の特徴がわかると、高い料金を無理に払ってまで相談すべきか判断できます。
そこで本記事では、費用が高いといわれる理由も交え、カウンセリングの料金相場を解説します。カウンセリングを利用すべき人の特徴や費用が心配な人におすすめのカウンセリング活用方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- カウンセリングの料金相場は1回30分から1時間で5,000円程度
- 保険が適用されなかったり、ゆっくり相談できるスペースを確保したりするため、料金が高い
- 保険が適用されるカウンセリングや無料カウンセリングを利用すれば、費用が抑えられる
カウンセリングの料金相場
カウンセリングの料金相場は、1回30分から1時間で5,000円程度です。30分以上でも2,000円以下で利用できるサービスもあれば、1時間近く相談して1万円ほどかかるサービスもあります。
カウンセリング名 | 料金 |
---|---|
ココロサプリ | 60分:6,600円 |
うららか相談室 心理カウンセリング | 50分:5,280円 |
マイシェルパ | 50分:8,800円 |
kimochi | 30分:4,840円 |
よりどころ | 40分:1,500円 |
Wibero | 45分:5,500円 |
カウンセリングは、悩みが解消できるまで繰り返し相談する必要があるため、総額5万円ほどかかる場合もあります。カウンセリングを検討中の人は、何度も利用することを想定したうえで、カウンセリングを受けるか判断してください。
また、サービスによって料金の仕組みや料金相場などが異なるため、利用するサービスは慎重に決めましょう。
カウンセリングの費用が高いといわれる理由
ここからはカウンセリングの費用が高いといわれる理由を、4つにまとめて紹介します。
- 保険が適用されない場合があるため
- 相応の場所代がかかるため
- 専門家に相談するため
- 相談者の本気度を引き上げるため
理由1:保険が適用されない場合がある
保険適用されない場合がある点は、カウンセリングの費用が高いといわれる理由の1つです。
「カウンセリング」「心理療法」は資格がなくても対応でき、医療費控除の対象外です。自己負担が3割で済む保険が適用される医療行為と比べて料金が高くなります。
保険適用の有無 | 費用負担 |
---|---|
保険適用あり | 自己負担3割 |
保険適用なし | 全額自己負担 |
カウンセリングでかかる費用は5,000円ほどで、保険が適用されないため、5,000円全額自己負担する必要があります。同じ5,000円ほどの保険が適用される治療を受けた場合、負担額は1,500円で、3,500円分の支払いが免除されます。
保険が適用できるかどうかで料金負担が大きく変わることを把握しておきましょう。
例えば同じ心理分野であれば、カウンセリングと精神科で料金が変わります。精神科の診療には保険が適用されるため、精神科のほうが安く利用できます。
ただし精神科は薬物療法で痛みを軽減するだけで、悩みを根本から解決するわけではない点に注意しましょう。
※心理療法:心理学分野の専門家が心理的問題を抱える患者の課題・症状を消去・軽減するための治療法
理由2:相応の場所代がかかるため
カウンセリングの実施に相応の場所代がかかる点も、費用が高いといわれる理由の1つです。
部屋が狭いと緊張してうまく話せない人もいます。利用者がリラックスして話せる空間を作るために、カウンセリングサービスを提供する側は、マンションのワンルーム程度の広さの空間の確保が必要です。部屋のサイズが広くなると、建設にかかる費用が増えます。
またリラックスして話すために落ち着いたレイアウトの部屋が必要で、場所代以外に落ち着いた印象を与える小物を揃える費用もかかります。部屋全体にかかる費用が利用者の料金に反映されるため、カウンセリング料金が高くなると考えておきましょう。
理由3:専門家に相談するため
資格を持つ専門家に相談する点も、カウンセリングの費用が高いといわれる理由の1つです。
カウンセラーの時間をカウンセリング利用者1人で拘束するため、カウンセリングは料金がかかります。デリケートな悩みを扱う仕組み上、複数人の利用者が1人のカウンセラーに同時に相談できないため、料金の負担が大きくなりやすいです。
またカウンセラーの資格の種類に応じて、カウンセラーの人件費に付加価値が加わります。資格を持つカウンセラーに相談すると、質の高いカウンセリングが受けられる代わりに料金が高くなります。優れた知識・経験を持ったカウンセラーが持つ資格は4つです。
資格名 | 概要 | 相談するメリット |
---|---|---|
公認心理師 | 唯一の心理学系統の国家資格 | より具体的なアドバイスがもらえる |
臨床心理士 | 心理学系統の民間資格 | 専門的な視点でのアドバイスがもらえる |
認定心理士 | 4年制大学で取得できる範囲の基礎的な心理学の知識・技能を持つことを認定する資格 | 相談者の心理状態を基にアドバイスしてもらえる |
メンタルケア心理士 | 基礎的な心理学の知識を持つことを認定する資格 | 自分の気持ちが整理できる |
どの資格を持つカウンセラーが相談相手になっても、カウンセリングの料金は変わりません。ただしカウンセラーの専門性の高さ次第でアドバイスの質の高さが変わります。カウンセリング相談を申し込む前に、公認心理師や臨床心理士の資格を持つカウンセラーが相談に応じてくれるか確認しましょう。
理由4:相談者の本気度を引き上げるため
本気で悩みを解消したい相談者に対応できるように、カウンセリングの料金をあえて高くしているところもあります。
無料のカウンセリングサービスには、非常識な利用者や話を聞いてほしいだけの利用者もカウンセラーに相談しに来ます。本気で悩みを解消したいわけではない人がカウンセリングサービスを利用しても、ほとんど効果が実感できません。
カウンセラーの数が少ないため、対応できる相談者の数も限られます。限られた時間で深刻な問題を抱える相談者の悩みを優先的に解決するために、あえて料金を高くしています。
カウンセリングを利用すべき人の特徴
ここからはカウンセリングを利用すべき人の特徴を、3つにまとめて紹介します。
- 人とのコミュニケーションの仕方に悩んでいる人
- 生活環境が大きく変化した人
- 自分の不安や悩みを抱えやすい人
特徴1:人とのコミュニケーションの仕方に悩んでいる人
人とのコミュニケーションの仕方に悩んでいる人は、カウンセリングを利用しましょう。
コミュニケーションに関する悩みは複雑で、自分でコミュニケーション能力の欠点を把握して治すのは難しいです。専門家のカウンセラーから客観的な視点で指摘してもらうと、効率的にコミュニケーション能力の悩みが解消できます。
例えば友人との関係がうまくいかない悩みや、仕事になると周りと衝突してしまう悩みを持つ人は、カウンセラーに相談して客観的なアドバイスをもらいましょう。
特徴2:生活環境が大きく変化した人
カウンセリングは生活環境が大きく変化した人にもおすすめです。
進学や転職などで生活環境が大きく変わると、新しい人間関係の構築や新しい物事への挑戦でストレスを抱えやすいです。慣れないことが続くと強いストレスを抱え、正常な判断ができません。
生活環境が変わって身体に異常が出るほどストレスを抱えている人は、我慢せずカウンセリングを受けましょう。
特徴3:自分の不安や悩みを抱えやすい人
友達などに心配をかけさせたくないと考えて周りに悩みが相談できない人は、カウンセラーへの相談をおすすめします。
友達だと気を遣って悩みが話せない人も多いです。カウンセラーは専門知識を持った第三者なので、友達よりも安心して相談できます。
カウンセラーに相談すれば過去の経験に沿ったアドバイスがもらえるため、本気で悩みを解決したい人は、カウンセラーに相談しましょう。
費用が心配な人におすすめのカウンセリング活用法
ここからは費用が心配な人におすすめのカウンセリング活用法を、3つにまとめて紹介します。
- 保険適用されるカウンセリングを選ぶ
- 無料カウンセリングを試してみる
- ピアカウンセリングを活用する
活用法1:保険適用されるカウンセリングを選ぶ
保険適用されるカウンセリングサービスを選ぶことで、カウンセリングでかかる費用をおさえられます。
オンラインカウンセリングサービスでは、医師の診断で保険が適用される場合が多いです。保険が適用されるとお得にカウンセリングできるため、今後オンラインカウンセリングのサービス拡大が期待されます。
オンラインカウンセリングのメリットは2つです。
- 自宅でカウンセリングできる
- 対面で話すのが苦手な人でもリラックスして相談しやすい
オンラインカウンセリングは自宅でカウンセラーに相談できるため、知り合いに見つからずに悩みを相談できます。オンラインカウンセリングはカウンセリング施設に向かう必要がないため、忙しい人でもスキマ時間に利用しやすいです。
また対面で話すのが苦手な人でも、オンラインカウンセリングならリラックスして話せます。人と話す際に緊張する人もいますが、オンラインカウンセリングは画面越しでの相談なので、緊張感を抑えて自分のペースで話せます。
スキマ時間にリラックスして悩みを相談したい人は、オンラインカウンセリングがおすすめです。オンラインカウンセリングもサービスごとで特徴が異なるため、自分の求める条件に合うサービスを選びましょう。
活用法2:無料カウンセリングを試してみる
費用をかけずにカウンセリングを受けたい人は、無料カウンセリングを試す方法がおすすめです。
カウンセリングには無料で相談できるサービスもあります。例えば非営利団体や研究機関などが運営するサービスは、無料で相談できます。医療機関でも初回だけ無料でカウンセリングしてもらえる場合も多いです。
24時間体制で相談できるサービスもあるため、無料カウンセリングはどんな生活スタイルの人でも利用できます。
ただし無料カウンセリングはサービスの質が低い可能性もあります。事前にカウンセリングサービスの口コミ情報などを見てから、どのサービスを利用するか決めましょう。
活用法3:ピアカウンセリングを活用する
費用を抑えてカウンセリングを受けたい人は、ピアカウンセリングを活用する方法もあります。
ピアカウンセリングは同じ悩みを抱えた人と話して、お互いを支え合う関係を作るカウセリングサービスです。会員制のコミュニティ参加者と一緒に話して、悩みに対する気持ちを分かち合うことで、自分の居場所が実感できます。
ピアカウンセリングは心理的ハードルの高さを感じず利用でき、通常のカウンセリングよりお得に利用できます。通常のカウンセリングサービスに抵抗感がある人は、ピアカウンセリングから始めてみてください。
ピアカウンセリングも通常のカウンセリングと同じく、対面やオンラインなどの複数の方法で相談できます。自分に合わない相談方法のカウンセリングサービスを利用すると、カウンセラーに悩みがうまく伝えられません。
後悔しないために、自分に合う方法で相談できるサービスを利用しましょう。
まとめ
今回はカウンセリングの料金相場や、カウンセリングを利用すべき人の特徴などを解説しました。
カウンセリングは高くて利用できないイメージを持つ人が多く、料金相場は1回30分から1時間で5,000円程度です。カウンセリングは保険が適用されなかったり、ゆっくり相談できるスペースを確保したりするため、料金が高く設定されています。
一方で保険が適用されたり、無料で相談できたりするサービスもあるため、カウンセリングはお金をかけずに相談したい人でも利用できます。通常のカウンセリングが高くて利用できない人は、保険が適用されたり、無料で相談できたりするカウンセリングサービスがおすすめです。
他人に相談しづらくても、悩みを放置していると状況が悪化します。カウンセラーなら第三者で悩みを相談しやすく、専門的な視点から的確なアドバイスももらえます。
深刻な悩みを抱えているなら、自分で問題を抱えず、自分に合うカウンセリングサービスを探して相談しましょう。