「カウンセリングルームって何?」
「どんなことでも相談していいのかな?」
「病院とは何が違うんだろう?」
落ち込むことが増えたり、倦怠感を感じたりしてどこに相談すればよいかわからない方は多いですよね。
カウンセリングルームでは仕事や恋愛などどんな悩みでも、親身に寄り添って話を聞いてもらえます。
そこで本記事では病院との違いも交え、カウンセリングルームの特徴を解説します。カウンセリングルームの選び方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- カウンセリングルームはあらゆる悩みが相談でき、オンラインでも利用可能
- カウンセリングルームと病院の違いは、対処法・カウンセラー・保険適用の3つ
- 専門知識・価格帯・評判を軸に、カウンセリングルームを選ぶのがおすすめ
カウンセリングルームとは
カウンセリングルームとは専門家に悩みや不安などを相談したり、会話したりする場所です。カウンセリングには3つの役割があります。
- 相談者からの悩みを聞く
- 相談者と一緒に解決策を考える
- 相談者に悩みの解決に必要な考え方を共有する
相談者の抱える悩み・不安に寄り添う立場で、相談者の話を傾聴してくれ、必要に応じて問題解決のヒントを探してくれます。
また最終的には、相談者が自身の力で問題を解決し、心の負担を軽減するまでサポートを受けることも可能です。
カウンセリングルームの特徴
ここではカウンセリングルームの特徴を、3つにまとめて紹介します。
- あらゆる悩みを相談できる
- 5,000円から利用できる
- 対面とオンラインで利用可能
特徴1:あらゆる悩みを相談できる
カウンセリングルームでは、あらゆる悩みを相談できます。
人によって抱える悩みは異なり、仕事や恋愛、家庭、子育てなどで悩む方が多いです。どんな内容でも相談できるため、カウンセリングルームは悩みの内容に関係なく利用できます。
また悩みを抱え続けてストレスを溜めると、自律神経のバランスが崩れてパニック障害をはじめとした病気になります。カウンセリングルームでは、ストレスで病気になった際の身体への異常に対する悩みも相談しやすいです。
特徴2:5,000円から利用できる
カウンセリングルームは、5,000円から利用できます。1回のカウンセリング時間の相場が30分から1時間程度で、5,000円前後で利用できるサービスが多いです。
カウンセリングは1回で終わらず、複数回利用して、時間をかけて悩みを解消していきます。
カウンセリングを利用して悩みを解消するまでには、1万円ほどはかかると考えておきましょう。
特徴3:対面とオンラインで利用可能
カウンセリングルームは、対面とオンラインで利用できます。
対面はカウンセリングルームに向かい、カウンセラーと対面して話す方法です。一方でオンラインは、ZoomやGoogle Meetなどを活用し、自宅からカウンセラーと話す方法です。
対面とオンラインでメリット・デメリットなどが異なるため、自分に合う方法でカウンセリングを受けましょう。
カウンセリング方法 | 対面 | オンライン |
---|---|---|
メリット | ・じっくり相談しやすい ・カウンセラーと関係が構築しやすい | ・気軽に相談しやすい ・コストがかからない |
デメリット | ・コストがかかる ・圧迫感・緊張感を感じる | ・オンライン環境が必要 ・表情がうまく伝わらない |
対面はじっくり相談しやすく、カウンセラーと関係が構築しやすいため、本気で相談したい人に向いています。ただしコストがかかりやすく、会話が苦手な方だと圧迫感を感じやすいです。
オンラインは気軽に相談しやすく、無料で相談できるカウンセリングルームもあります。しかしオンライン環境が必要で、大げさに表現しないと表情や感情がうまく伝わりにくいです。
自身の性格やカウンセリングのモチベーションなどを踏まえ、どちらのカウンセリング方法を利用するか決めましょう。
カウンセリングルームと病院の違い
パニック障害をはじめとした病気が懸念される場合、カウンセリングルームと病院のどちらを利用するか迷う方が多いです。
そこでここからは次のトピック別に、カウンセリングルームと病院の違いを紹介します。
- 対処法
- カウンセラー
- 保険適用の有無
なお、簡単に双方の違いを知りたい人は下表を参考にしてください。
相談場所 | カウンセリングルーム | 病院 |
---|---|---|
対処法 | 心理療法 | 薬物療法 |
カウンセラー | 心理学に基づく資格の保有者 | 医師 |
保険適用 | なし | 保険適用の可能性あり |
対処法の違い
カウンセリングルームは心理療法、病院は薬物療法という点で、双方の対処法には違いがあります。
対処法 | 心理療法 | 薬物療法 |
---|---|---|
メリット | 問題の根本的な解決が図れる | パニック障害をはじめとした病気の症状が、すぐに緩和できる |
デメリット | 効果を実感するまで時間がかかりやすい | 副作用のリスクがある |
カウンセリングルームで用いられる心理療法は、相談者と対話して悩みの根本的な解決を図ることで、自己成長を実現します。
病院で用いられる薬物療法は、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質に働きかける薬物を投与し、症状・ストレスの緩和を図ります。
ただし薬物療法には、倦怠感や不安・うつなどの副作用もあるため、時間をかけてでも心理療法での症状改善を図りましょう。
カウンセラーの違い
カウンセリングルームは臨床心理士や認定心理士などの資格保有者、病院は医師がカウンセラーを担当します。
相談場所 | カウンセラー |
カウンセリングルーム | 臨床心理士や認定心理士などの 資格保有者 |
病院 | 医師 |
カウンセリングルームでは人の心への寄り添い方に詳しい専門家が担当するため、安心して相談しやすいです。
一方で病院では、医学に基づいて薬物を投与するので、薬物投与が認められた医師が対応します。
臨床心理士や認定心理士などの資格保有者のほうが、悩みに寄り添った対応が受けやすいです。
保険適用の違い
カウンセリングルームは保険が適用されず、病院は保険が適用される可能性があります。
保険診療は健康保険法に基づく症状の診察のみに適用され、精神面の治療に対しては保険診療が適用されません。保険診療に該当しない診察は、自由診療に該当します。
保険診療と自由診療の違いは、医療費の自己負担額と消費税課税の2つです。
保険適用 | 保険診療 | 自由診療 |
---|---|---|
自己負担額 | 原則3割 | 原則全額 |
消費税課税 | なし | あり |
保険診療は自己負担額が3割に抑えられ、消費税もかかりません。一方で自由診療は、全額負担する必要があり、消費税もかかります。
カウンセリングルームに相談すると保険が適用されないため、コストがかかりやすいです。
一方で病院に相談すると、精神科や心療内科での薬物療法・一部指定された医療センターの心理検査に限り、保険が適用されます。
保険が適用できると、病院のほうが費用が抑えやすいです。
カウンセリングルームはこんな人におすすめ
なかには、カウンセリングルームを活用すべきか悩んでいる人もいますよね。
そこでここからは、カウンセリングルームの活用がおすすめな人の特徴を、2つにまとめて解説します。
- 悩みをじっくり相談したい人
- 薬を使用した治療に抵抗がある人
悩みをじっくり相談したい人
カウンセリングルームは、悩みをじっくり相談したい人におすすめです。
悩みやストレス自体は、カウンセラーと相談しないと解消できません。症状だけ改善しても、悩みやストレスがそのままだと再発する可能性があるため、悩みやストレスに向き合う必要があります。
悩みやストレスに向き合うために時間をかけて相談したい方は、カウンセリングルームを利用しましょう。
薬を使用した治療に抵抗がある人
カウンセリングルームは、薬を使用した治療に抵抗がある人にもおすすめです。
薬物療法は身体の症状に対する即効性はあっても、次のような副作用が懸念されます。
- 倦怠感
- 不安・うつ
- 嘔吐
- 脱毛
- 発熱
- 便秘
- のどの渇き
- 手足の震え
- 眠気
- 性機能障害
副作用が重症化する場合もあるため、薬を使った治療を避けたい方は、カウンセリングルームで相談しましょう。
失敗しないカウンセリングルームの選び方
在籍のカウンセラーや評判など、詳細を確認しないまま利用するカウンセリングルームを選んでは「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこでここからは、失敗しないカウンセリングルームの選び方を、3つにまとめて紹介します。
- 専門知識・資格を持つカウンセラーがいるか
- 無理なく通える価格帯か
- 利用者からの評判は良いか
選び方1:専門知識・資格を持つカウンセラーがいるか
専門知識・資格を持つカウンセラーのいるカウンセリングルームは、経験・実績がある点で安心して相談しやすいです。
専門知識・資格のないカウンセラーに相談すると、根拠のないアドバイスを提案されたり、否定的なことを言われたりする場合があります。知識や経験が豊富なカウンセラーに相談すれば、悩みを丁寧に聞いてくれ、的確なアドバイスも受けられます。
なお専門知識・資格を持つカウンセラー選びのコツを詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
選び方2:無理なく通える価格帯か
無理なく通える価格帯のカウンセリングルームは、継続利用しやすいです。
料金の高いカウンセリングルームを利用すれば、より専門的な視点でサポートが受けられます。しかし料金の高いカウンセリングルームを利用すると1度きりの相談になり、悩みが解消できない方が多いです。
また対面でカウンセリングを受ける場合、自宅から遠い距離にカウンセリングルームがあると、通うのに手間がかかります。価格帯だけでなく、自宅からの距離感の観点からも、無理なく通える相談先を選びましょう。
なお費用を抑えて利用できるカウンセリングルームを知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
無理なく利用できるカウンセリングルームを重視したい方は、オンラインカウンセリングもおすすめです。オンラインカウンセリングは無料で利用できるサービスが多く、自宅から気軽に相談できます。
おすすめの無料オンラインカウンセリングルームを知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
選び方3:利用者からの評判は良いか
利用者からの評判が良いカウンセリングルームは、他の利用者が満足している点で安心して相談しやすいです。
自身と同じ立場の利用者の評判がよいと、自分が利用しても満足できると判断できます。
Google MapやX(旧Twitter)で、対象のカウンセリングルームを検索すると、利用者のリアルな声が閲覧できます。よい評判だけでなく悪い評判も考慮して、自分に合う相談先を選びましょう。
カウンセリングルームの利用手順
ここからはカウンセリングルームの利用手順を、3つのステップに分けて解説します。
- カウンセリングルームを決める
- 予約する
- 必要なものを揃える
ステップ1:カウンセリングルームを決める
まずはカウンセリングルームを決めます。
専門資格や価格帯などを軸に、カウンセリングに求める条件を整理します。次にカウンセリングルームごとの特徴を確認して、求める条件に合う相談先を選びましょう。
ステップ2:予約する
相談するカウンセリングルームが決まったら予約します。
カウンセリングルームごとで、対面予約・電話予約・オンライン予約の対応状況が異なります。予約方法や診察時間などを確認して、都合のよい時間に予約しましょう。
ステップ3:必要なものを揃える
予約が完了したら、カウンセリングを受ける際に必要なものを揃えます。
対面でのカウンセリングの場合、必要なものはありません。一方でオンラインカウンセリングの場合、Web通話をするための機材や通信環境が必要です。
対象のルームに入ってから音声が繋がらず、カウンセラーを待たせるケースが多いため、事前に音声設定を確認しましょう。
まとめ
カウンセリングルームの特徴や選び方などをおさらいしましょう。
- カウンセリングルームはあらゆる悩みが相談でき、オンラインでも利用可能
- カウンセリングルームと病院の違いは、対処法・カウンセラー・保険適用の3つ
- 専門知識・価格帯・評判を軸に、カウンセリングルームを選ぶのがおすすめ
カウンセリングルームはあらゆる悩みに対応しており、対面以外にオンラインで受けられるサービスも増えています。
病院とは異なり、専門家による心理療法が受けられ、薬に頼らず問題を根本的に解決することが可能です。さらに自分で問題を解決する力も身に付けられます。
カウンセリングルームを選ぶ際には、専門知識や価格帯などを意識すると、相談先が絞り込みやすいです。カウンセリングに求める条件を整理して、自分に合うカウンセリングルームを選びましょう。