この記事ではどんな人におすすめかも交え、ピアカウンセリングのメリット・デメリットを解説します。
「ピアカウンセリングにはどんなメリットがあるんだろう…」
「デメリットもあるのかな…」
「抱えている悩みを誰かに相談したい」そんな気持ちから、ピアカウンセリングの活用を検討している方は多いですよね。
ピアカウンセリングとは自分と似た悩みを抱えた人同士で、相談し合い、支え合うカウンセリング方法です。活用前にピアカウンセリングの特徴をおさえておくことで、カウンセラーに何を相談すべきか判断しやすくなります。
そこで本記事では、ピアカウンセリングのメリット・デメリットを解説します。ピアカウンセリングがどんな人におすすめなのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、ピアカウンセリングの特徴をおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。

- ピアカウンセリングには、アドバイスのズレやメンタル崩壊などのデメリットがある
- 悩みが共感してもらえ、説得力のあるアドバイスが受けられるメリットもある
- リラックスして相談したい人や孤独感を感じている人などにおすすめ
ピアカウンセリングのデメリット5つ
結論から触れると、ピアカウンセリングにはアドバイスのズレやメンタル崩壊などのデメリットがあります。
ここではピアカウンセリングのデメリットを、5つにまとめて紹介します。
- アドバイスが参考にならない可能性がある
- 過去に向き合うとメンタルが潰れやすい
- 専門資格に基づいたアドバイスが受けられない
- 不幸自慢で終わって悩みが解消できない場合がある
- カウンセラーと意見が衝突して悩みの解決案がまとまらないリスクがある
デメリット1:アドバイスが参考にならない可能性がある
ピアカウンセリングには、アドバイスが参考にならないリスクがあります。
ピアカウンセリングのカウンセラーが、自身と同じ悩みを抱えているとは限りません。また資格を持ったカウンセラーでもないため、専門家より考え方に偏りがあります。
考え方に偏りがあると偏りのあるアドバイスになりやすく、自身が抱えている悩みの解決に参考にならない可能性があります。
アドバイスが参考にならないと、カウンセラーに相談する時間が無駄になりやすいです。
デメリット2:過去に向き合うとメンタルが潰れやすい
ピアカウンセリングには、過去に向き合うことでメンタルが潰れるデメリットもあります。
ピアカウンセリングは相談者・カウンセラーどちらも、過去の自分に向き合いながら話す必要があります。過去の自分に向き合うと心身に負担がかかるため、途中で挫けて相談できなくなる人も多いです。
心身が落ち着いた状態であれば、一歩踏み出して悩みを話す余裕ができます。人と話せないほど心身共に疲れている場合は休み、余裕ができてからピアカウンセリングを利用しましょう。
デメリット3:専門資格に基づいたアドバイスが受けられない
ピアカウンセリングでは、専門資格に基づいたアドバイスは受けられません。
ピアカウンセリングのカウンセラーは、心理学をはじめとした専門的な知識がありません。カウンセラーと相談者との間で悩みが異なると、専門資格に基づいたアドバイスのほうが、相談者にとって役に立ちます。
また専門的な知識がないカウンセラーは、相手にリラックスして相談してもらうための細かな配慮ができません。
人と話すことに自信がない方は、細かな配慮ができる専門家に相談したほうが、安心して話せます。
デメリット4:不幸自慢で終わって悩みが解消できない場合がある
ピアカウンセリングを利用しても、不幸自慢で終わって悩みが解消できない場合があります。
ピアカウンセラーは、アドバイザーとして必要な知識を学ぶための講座を受けている方が多いです。しかし施設によっては、ピアカウンセラー向けの講座を実施しておらず、必要な知識を持たないカウンセラーもいます。
必要な知識を持たないカウンセラーのアドバイスは、自身の経験に基づいた内容に偏りやすいため、自分の不幸なエピソードを語るだけで終わる場合もあります。
ピアカウンセリングを利用する際には、自分に合うカウンセラー選びが重要です。
今すぐ自分にあうピアカウンセリングの選び方を知りたい人は、下から移動してください。
デメリット5:カウンセラーと意見が衝突して悩みの解決案がまとまらないリスクがある
ピアカウンセリングには、カウンセラーと意見が衝突して悩みの解決案がまとまらないリスクもあります。
人は簡単に、自身の考え方を書き換えることができません。また正しいと思う考え方を、相手に押しつける人もいます。
相手の話す意見に納得できないと、うまくコミュニケーションが取れず、喧嘩に発展する場合もあります。
ピアカウンセリングを利用する際には、相手の気持ちを受け入れる姿勢を大事にしましょう。
ピアカウンセリングのメリット5つ
ピアカウンセリングにはメリットもあります。同じ立場の相手に相談する利点も考慮して、ピアカウンセリングが自分に合っているか考えましょう。
ここではピアカウンセリングのメリットを、5つにまとめて紹介します。
- 同じ立場の相手として悩みが共感しやすい
- 実体験に基づいた説得力のあるアドバイスが受けられる
- 新しい価値観が学べる
- 孤独感が軽減できる
- コミュニケーション力が鍛えられる
メリット1:同じ立場の相手として悩みが共感しやすい
ピアカウンセリングを利用すると、悩みが共感してもらいやすいです。
ピアカウンセラーは自分と似た悩みを抱える相手です。上下関係を気にせず、同じ立場の相手に相談できるため、距離感を感じずにリラックスして話せます。
またカウンセリングは繰り返し利用すると、効果が実感しやすいです。繰り返しカウンセリングを受けるためには、緊張しない相手に相談する必要があります。
緊張せず継続的にカウンセリングを受けるなら、同じ立場の相手と相談できるピアカウンセリングを利用しましょう。
メリット2:実体験に基づいた説得力のあるアドバイスが受けられる
ピアカウンセリングでは、実体験に基づいた説得力のあるアドバイスが受けられます。
知識に基づいたアドバイス以上に、実体験に基づいたアドバイスには説得力があります。自分にプラスに働く内容だと判断できるため、説得力のあるアドバイスは素直に受け止めやすいです。
ただし自身の抱える悩みに近い実体験でないと、アドバイスに説得力が感じられません。
メリット3:新しい価値観が学べる
ピアカウンセリングを通じて、新しい価値観が学べます。
自身とは異なる経験をしてきた相手と話すと、自分にはない価値観に基づくアドバイスが受けやすいです。新しい価値観が学べると、悩みの具体的な解決法が考えやすくなります。
またピアカウンセリングは、複数の相手と同時に話し合うことも可能です。複数のピアカウンセラーと話すと、異なる価値観の意見が同時に聞けます。
悩みの解消に集中したい方は、同時に複数人と話せるピアカウンセリングも検討しましょう。
メリット4:孤独感が軽減できる
ピアカウンセリングで他者と関わると、孤独感が軽減できます。
誰かに悩みを相談できずにいると、必然と周囲に人がいなくなり、孤独を感じやすくなります。しかしピアカウンセリングを利用すると、人とのかかわりができ、孤独感から解放されやすいです。
また悩みを抱えているのは自分だけではないと感じると、仲間意識を持って相手と接しやすくなります。
メリット5:コミュニケーション力が鍛えられる
ピアカウンセリングを受けると、コミュニケーション力が鍛えられます。
ピアカウンセリングは一方的なアドバイスではなく、同じ立場の相手と話し合うカウンセリング方法です。お互いが自分の意見や気持ちを伝える必要があり、自然とコミュニケーション力が上がります。
ピアカウンセリングで悩みが解決できなくても、コミュニケーション力が向上したと実感できるだけで、自分に自信が持てます。
ピアカウンセリングはどんな人におすすめ?
ここからは上記で解説したメリット・デメリットを踏まえ、ピアカウンセリングがおすすめな人の特徴を3つにまとめて紹介します。
- 同じ立場の相手に悩みを相談したい人
- 孤独感を感じている人
- コミュニケーション能力に不安を感じている人
おすすめな人1:同じ立場の相手に悩みを相談したい人
ピアカウンセリングは、同じ立場の相手に悩みを相談したい方におすすめです。
カウンセリングを特別な出来事と感じ、決心がつかずに相談できていない人が多いです。しかしピアカウンセリングであれば、特別な相手ではなく同じ立場の相手に相談できるため、楽な気持ちで悩みを伝えられます。
おすすめな人2:孤独感を感じている人
孤独感を感じている方も、ピアカウンセリングを使いましょう。
専門のカウンセラーに相談しても、距離感があると孤独感を感じます。しかし立場が近く、似た悩みを持つ相手なら、距離感を感じずに接しやすいです。
深刻な悩みを抱えていなくても、社会とのつながりが少なく、孤独を感じている方も気軽にピアカウンセリングを利用しましょう。
おすすめな人3:コミュニケーション能力に不安を感じている人
コミュニケーション能力に不安を感じている方も、ピアカウンセリングを活用しましょう。
ピアカウンセリングは「話し合う」意識で相談を進められるため、悩みを解消する点に集中していると、意識せずともコミュニケーション能力が鍛えられます。
またピアカウンセリングでは、コミュニケーションが苦手だと感じる原因に合わせた対話も可能です。
たとえば緊張が原因であれば、悩みが共感できる相手と安心して話せます。また会話のキャッチボールの苦手意識が原因であれば、会話のズレを許容して話してくれる相手と出会えます。
コミュニケーション能力が不足していても、安心して話しやすい場所と考えてピアカウンセリングを利用しましょう。
なお、下の記事では東京・大阪でおすすめのピアカウンセリングを紹介しているので、よければ参考にしてください。


失敗しないピアカウンセリングの選び方
ここでは失敗しないピアカウンセリングの選び方を、3つにまとめて解説します。
- 無料か有料か
- 対面かオンラインか
- 利用者からの評判がよいか
選び方1:無料か有料か
無料か有料か確認して、自分に合うピアカウンセリングを選びましょう。ピアカウンセリングは無料で利用できるサービスもあります。
無料 | 有料 | |
---|---|---|
メリット | 誰でも気軽に相談できる | 悩み解消に対する 意欲の高い人と相談しやすい |
デメリット | 悩み解消に対する 意欲の低い人もいる | 相談するまでに 決心がいる |
無料であれば誰でもピアカウンセリングで相談できます。ただし悩み解消に対する意欲の低い人がおり、お互いのモチベーションに違いがあると、自身にとって有益な話ができません。
一方で有料のピアカウンセリングは、悩み解消に対する意欲の高い人と相談できます。しかし相談するまでに心の準備が必要です。本気で悩みを解消する覚悟が決まった人は、有料のピアカウンセリングを利用しましょう。
まずピアカウンセリング自体が、自身に合っているか不安に感じている方は、料金面のリスクがない無料ピアカウンセリングで相談する方法がおすすめです。
選び方2:対面かオンラインか
対面かオンラインか確認して、自分に合うピアカウンセリングを選びましょう。感染症の拡大以降、オンラインで相談できるピアカウンセリングが拡大しています。
対面 | オンライン | |
---|---|---|
メリット | じっくりと相談しやすい | 自宅で簡単に相談しやすい |
デメリット | 手間や時間がかかりやすい | 表情や声色が正確に伝わりにくい |
対面での相談はじっくりと相手と話せるため、的確なアドバイスが受けやすく、信頼関係を構築しやすいです。ただし相談先に向かう手間や時間がかかりやすいため、気軽に利用しやすいピアカウンセリングのメリットが損なわれます。
一方でオンラインでの相談は、自宅で簡単に相談しやすいです。しかし表情や声色が正確に伝わりにくいため、対面での相談ほど的確なアドバイスが受けられません。
本格的に悩みを解決してもらいたいかどうかで、ピアカウンセリングの方法を選びましょう。
選び方3:利用者からの評判がよいか
利用者からの評判がよいピアカウンセリングを選びましょう。利用者からの評判がよいと、自分の抱える悩みも解消しやすいサービスだと判断できます。
SNSやWebサイトをチェックすれば、利用者の口コミが確認できます。
なお利用者の評判がよいピアカウンセリングとして、「nicot+(にこっとプラス)」がおすすめです。
「nicot+(にこっとプラス)」は、会員専用のコミュニティで、いつでも気軽に不安な気持ちを共有できます。
1対1での相談だと緊張する方でも、コミュニティの参加者同士でいつでも自由に不安な気持ちを共有できるため、安心して利用しやすいです。
ピアカウンセリング選びで迷ったら、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、「nicot+(にこっとプラス)」のオンラインサポートコミュニティにご参加ください。
まとめ
ピアカウンセリングのデメリットやメリットなどをおさらいしましょう。
- ピアカウンセリングには、アドバイスのズレやメンタル崩壊などのデメリットがある
- 悩みが共感してもらえ、説得力のあるアドバイスが受けられるメリットもある
- リラックスして相談したい人や孤独感を感じている人などにおすすめ
ピアカウンセリングは自分と似た悩みを抱えた人同士で、相談し合い、支え合うカウンセリング方法です。
カウンセラーは心理学に基づく専門的な知識を持つ相手ではないため、アドバイスの内容に偏りがあり、参考にならない場合があります。また悩みに対してまっすぐ向き合う必要があり、悩みを解消する意思を固めても、途中で挫けることもあります。
しかし悩みを共感してもらいやすい同じ立場の相手に相談できるため、専門家に相談するよりリラックスして利用しやすいです。
専門的なアドバイスを受けるより悩みを共感してもらいたい方は、ピアカウンセリングを利用しましょう。