「カウンセリングに行くべきかな?」
「カウンセリングはどんな人に必要なんだろう?」
悩みや辛い出来事があった時「カウンセリングを受けるべきかも…」と考えたことがある方は少なくないのではないでしょうか。
しかし、日本では一般的にカウンセリングを受ける習慣がなく、どんなときにカウンセリングを受ければいいか分からないという方も多いですよね。
そこで、今回はカウンセリングが必要な人の特徴を紹介します。受けるかを判断する基準や選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- カウンセリングは自身が辛いと思えば受けられる
- 大きなストレスがかかったとき、カウンセリングが必要になりやすい
- 受けるべきか迷ったらストレス診断の活用がおすすめ
カウンセリングが必要な人の特徴5つ
さっそく、カウンセリングが必要な人の特徴を、5つにまとめて紹介します。
- 一人で悩みを抱え込んでしまう人
- 自分に厳しく無理をしてしまう人
- 人に相談しづらい悩みを抱えている人
- 自信が無く自己肯定感が低い人
- 客観的なアドバイスが欲しい人
特徴1:一人で悩みを抱え込んでしまう人
一人で悩みを抱え込んでしまう人は、カウンセリングが必要だと言えます。
悩みや不安なことがあっても、心配をかけたくないという思いから誰にも打ち明けられないという方は多いです。
身近な人に相談するのが難しいときは、カウンセリングがおすすめです。カウンセリングを受けることで現状を正しく認識することができるため、解決方法が探しやすくなります。
また、場合によっては学生でもカウンセリングが必要です。学生のうちは誰に相談していいか分からず、一人で悩んでしまうことがあります。
カウンセリングは親の同意が必要な場合もありますが、基本的に年齢制限がありません。中高生の悩みに特化したカウンセリングもあります。
学生は自分でカウンセリングを受けに行かないことが多いため、周りがサポートするよう心がけましょう。
以下の記事では、中学生・高校生におすすめのカウンセリングを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
特徴2:自分に厳しく無理をしてしまう人
自分へ厳しく無理をしてしまう人にも、カウンセリングが必要だと言えます。
自分に厳しい人は、容量を超えても頑張ってしまうため、気づいたときには心も体も疲弊してしているということになりかねません。
自分の限界を把握していないこともよくあるため、適度に頑張るためにもカウンセリングを受けるのがおすすめです。
特徴3:人に相談しづらい悩みを抱えている人
人に相談しづらい悩みを抱えている人にも、カウンセリングは有効です。
生きて行くうえで、人に話しづらい悩みを抱えることは誰にでもあります。
誰かに聞いてほしいものの、「周りに広まったらどうしよう」「相手にどう思われるかが怖い」と思うと、なかなか話せないですよね。
カウンセリングでは、本人や第三者の生命が危険な状況にある場合を除いて、誰かに悩みが漏れるようなことはありません。それでも不安な場合は、顔や名前を公開せずに相談することもできます。
身近な人には打ち明けられない悩みがある方は、カウンセリングで相談するのがおすすめです。
特徴4:自信が無く自己肯定感が低い人
カウンセリングは、自信がなく自己肯定感が低い人にも効果的です。
自己肯定感の低い人は、考え方に癖がある傾向があります。例えば、何か一つのことが上手くいかなかったとき、全てのことが上手くいかないと感じてしまうなどです。
カウンセリングでは、カウンセラーと対話しながら考え方の癖を修正することが可能です。考え方の癖を修正することで、少しづつ自信や自己肯定感を高めることができます。
特徴5:客観的なアドバイスが欲しい人
カウンセリングは、客観的なアドバイスが欲しい人にも必要だと言えます。
カウンセリングでは、相談者の悩みを理解し寄り添うと同時に、専門的な観点からアドバイスを行います。
身近な家族や友人への相談も良いですが、より客観的なアドバイスが欲しい方は相談のプロであるカウンセラーへの相談がおすすめです。
カウンセリングが必要になるタイミング
ここからは、カウンセリングが必要になるタイミングを、4つにまとめて紹介します。
- 環境が大きく変化したとき
- 大切な人や存在と別れたとき
- 人間関係が上手くいっていないとき
- 仕事や学業が忙しくなったとき
環境が大きく変化したとき
カウンセリングは、環境に大きな変化があったときも必要になりやすいです。
新しい場所や人間関係に慣れるとなると、緊張状態が続くことになります。そのため、気づかないうちに疲労やストレスが溜まりがちです。ストレスが溜まり過ぎると、やる気の低下や腹痛など、心や体に不調が起きる可能性があります。
心や体に不調が出たときは、早めにカウンセリングを受けるのがおすすめです。
大切な人や存在と別れたとき
大切な人や存在と別れたときも、カウンセリングが必要になりやすいタイミングです。
家族や友人などの大切な存在と別れることは、心に大きな傷やストレスを受けます。一人で乗り越えるのが難しいケースもあるでしょう。
カウンセラーに自分の感情を話すことで、心を癒すきっかけになります。
人間関係が上手くいっていないとき
人間関係が上手くいって行っていないときもカウンセリングが必要なタイミングです。
人の悩みの大半は人間関係とも言われており、職場や学校、家庭などの人間関係が悪いと大きなストレスがかかります。長期間悩み続けることで、日常生活にも支障をきたしかねません。
カウンセリングでは、上手くいかない原因を探し、辛くならない考え方や対策を見つけ出すことができます。
人間関係での悩みは、早めにカウンセリングで相談するのがおすすめです。
仕事や学業が忙しくなったとき
仕事や学業が忙しくなったときも、カウンセリングが必要なタイミングです。
業務や課題などが自分の容量を超えると、ストレスが溜まりやすくなります。ストレスが溜まることによってやる気が低下したり、心や身体の不調にも繋がりかねません。
忙しくてストレスが溜まったときは、ゆっくり休むのがベストです。休む時間も取れないという方は、カウンセリングを受けて対処法を探すのがおすすめです。
カウンセリング活用を判断する3つのポイント
ここからは、カウンセリング活用を判断するポイントを、3つにまとめて紹介します。
- ストレス診断で基準値を上回るか
- 私生活に影響が出ていないか
- 自分自身が辛いと感じているか
ポイント1:ストレス診断で基準値を上回るか
カウンセリングを受けるべきか分からないときは、ストレス診断を参考にしましょう。
カウンセリングを受けるべき人の中には、自分がどれだけストレスが溜まっているか把握していないという方も多くいます。
今の状態を知るためにも、ストレス診断の活用がおすすめです。どれを使ったら良いか分からないという方は、以下のサイトを使用してみてください。
ストレス診断サービス | 特徴 |
---|---|
株式会社ジャパンEAPシステムズ 「ストレス度チェック(不知火式)」 | ・40門の質問に回答する ・ストレス度が点数で表示される ・ストレス度によって対処法を提案してもらえる |
厚生労働省 「5分でできる職場のストレスセルフチェック」 | ・職場でのストレスを自己診断できる信頼度の高いサービス ・5分程度でできるため気軽に受けられる ・57問の質問に回答する |
診断結果が基準を上回っていた場合、自分が思っている以上にストレスが溜まっている可能性があるため、カウンセリングを受けるのがおすすめです。
ポイント2:私生活に影響が出ていないか
私生活に影響が出ているかという点もカウンセリングを受けるか判断できるポイントです。
悩みやストレスが溜まり過ぎると、夜眠れなくなったり食欲が無くなるなどの影響が出ることがあります。
その状態が長期間続くと、心の病気に繋がる可能性もあるため、私生活への影響が出てきたらカウンセリングを受けることを考えましょう。
ポイント3:自分自身が辛いと感じているか
自分自身が辛いと感じているかも、カウンセリングを受けるか判断するポイントになります。
カウンセリングは、悩みや辛い状況を緩和するためのものです。そのため、本人が少しでも辛いと感じればカウンセリングを受けるべきと言えます。
中には「カウンセリングは心の病気でないと受けられない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、カウンセリングでは職場や学校などの日常的な悩みでも気軽に相談できます。
カウンセリングやカウンセラーの選び方
ここからは、カウンセリングやカウンセラーの選び方を、4つにまとめて紹介します。
- 有料か無料か
- 通いやすいカウンセリングか
- 資格を保有するカウンセラーか
- 利用者からの評判は良いか
選び方1:有料か無料か
カウンセリングを選ぶうえで、有料か無料かは意識して選びたいポイントです。カウンセリングは費用をかけるか否かで、メリット・デメリットが異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
有料 | ・カウンセリング時間をしっかり取れる ・カウンセラーを選択できることが多い | 何度も通うとなると、料金の負担が大きくなる可能性がある |
無料 | ・料金の負担が無い ・気軽に受けられる | ・カウンセリング時間が短い可能性が高い ・カウンセラーの選択が難しい |
無料の場合、料金の負担がないため気軽に受けられます。しかし、カウンセリング時間が短かったり、カウンセラーの選択ができない可能性が高いです。
対して有料の場合は、カウンセリング時間をしっかり取れることや、カウンセラーの選択ができるなどのメリットがあります。
それぞれの特徴を理解して、どちらが自分の性格や状況と合っているか見極めることが大切です。
また、以下の記事ではおすすめの無料カウンセリングを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
選び方2:通いやすいカウンセリングか
カウンセリングを選ぶ際は、通いやすさも重要です。具体的には、アクセスの良さと予約の取りやすさを意識しましょう。
カウンセリングは1回で終わることもありますが、何週間、何ヶ月と通って悩みが解消するケースもあります。そのため、何度か通うことを想定してカウンセリングを選ぶのがおすすめです。
希望のタイミングで無理なく通えるよう、予約が取りやすくアクセスの良いカウンセリングを選びましょう。
選び方3:資格を保有するカウンセラーか
カウンセラーを選ぶ際は、資格を保有しているかどうか確認しましょう。
カウンセラーは資格を持っていなくても名乗ることができます。しかし、カウンセリングでは心理的なアドバイスを行うこともあるため、専門的な資格を持った人を選ぶのがおすすめです。
カウンセラーの資格は公認心理士や臨床心理士、産業カウンセラーなどがあります。中でも臨床心理士の資格を保有するカウンセラーがおすすめです。
臨床心理士の資格を取得するには、資格試験の取得や指定大学院の卒業などの厳しい条件があります。数ある資格の中でも専門的で、信頼度の高い資格です。
カウンセラー選びで迷ったら、臨床心理士の資格を持つカウンセラーを選びましょう。
選び方4:利用者からの評判は良いか
カウンセリングを選ぶ際、利用者からの評判や口コミも確認しておきましょう。
利用者からの評判や意見からは、カウンセラーの対応やカウンセリングルームの雰囲気などを詳しく知ることができます。実際の様子はホームページだけで知ることは難しいため、利用者の口コミや評判はあらかじめ確認するのがおすすめです。
口コミや評判は、Google検索時の画面や、SNSなどから確認することができます。
また、以下の記事ではカウンセリングの選び方について詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
カウンセリングによくある疑問
最後に、カウンセリングへよくある質問にまとめて回答します。
- カウンセリングで相談できる悩みは?
- カウンセリングと治療の違いは?
- カウンセリングは保険適用される?
カウンセリングで相談できる悩みは?
カウンセリングで相談できる悩みは、心の病気や私生活での悩みなどさまざまです。
うつ病や統合失調症などの精神疾患についての悩みが得意なカウンセリングもあれば、学生の悩みや女性の悩みに特化したカウンセリングもあります。
重要なのは、数あるカウンセリングの中から自分の悩みに合う場所を探すことです。それぞれのカウンセリングで相談できる悩みは、多くの場合ホームページで確認できます。
カウンセリングと診察診察の違いは?
カウンセリングと診察は、似ているようで異なります。
診察は医師のみができる医療行為です。必要に応じて薬を用いた治療や診断書の発行を行います。対してカウンセリングは医療行為ではないため、投薬治療や診断書の発行は行いません。
カウンセリングは気軽に受けれるというメリットがありますが、費用負担が高くなる傾向にあるため注意しましょう。
カウンセリングは保険適用される?
カウンセリングは、基本的に保険適用されません。
診療形式 | 負担費用 | |
---|---|---|
カウンセリング | 自由診療 | 費用は全て自己負担 |
診察 | 保険診療 | 6歳から70歳未満は費用の3割を自己負担(※1) |
医師による治療は保険診療に分類されるため、ほとんどの場合保険が適用されます。対して、カウンセリングは自由診療とされることが多く、多くの場合保険が適用されません。
例外として、精神科や心療内科の医師の判断でカウンセリングを受ける場合、保険が適用することがあります。
まとめ
今回は、カウンセリングが必要な人について紹介しました。
少しでも辛いときは、一人で抱え込まないことが大切です。周りに相談できる人がいないという方は、ぜひ相談のプロであるカウンセラーに頼ってみてはいかがでしょうか。
悩み続けて心や体に不調が出るのを防ぐためにも、早めに相談できる場所を作りましょう。