心理カウンセリングの料金はいくら?平均相場と費用のおさえ方

心理カウンセリングの料金はいくら?平均相場と費用のおさえ方

「心理カウンセリングを受けてみたいけど、料金が気になる…」
「料金が高いって聞くけど本当かな?」
「心理カウンセリングを安く受ける方法はあるの?」

心理カウンセリングを受けたい気持ちはあるものの、料金が気になり一歩を踏み出せない方は多いですよね。

相談形式や担当カウンセラーによって、カウンセリングの費用は異なります。

本記事では費用を抑える方法も交え、心理カウンセリングの料金相場を解説します。カウンセリングの料金が高いと言われる理由や選ぶ際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 心理カウンセリングの料金相場は5,000〜10,000円程度
  • 対面よりオンラインの方が安いケースが多い
  • 無料で受けられるカウンセリングもある
目次

心理カウンセリングの料金相場

冒頭でも少し触れましたが、相談形式などによって、心理カウンセリングの料金は異なります。ここでは、次のトピック別にカウンセリングの料金相場を紹介します。

  • 対面の料金相場
  • オンラインの料金相場

対面の料金相場

対面カウンセリングの料金は、約7,000円〜1万1,000円が相場です。

カウンセリング先料金相場
Heart Life ~こころの悩み相談所~渋谷点~8,800円/50分
1万2,000円/100分
※個人で受けた場合
東京九段下カウンセリングルーム1万1,000円/60分
※継続の場合
新宿御苑前カウンセリングセンター7,700円/50分
※定期カウンセリングの場合
すぎなみ心理発達研究センターほっとカウンセリングサポート7,000円/50分
※継続の場合
公式サイトの情報をもとに掲載しています。
料金は、2024年11月時点の税込み価格を記載しています。

対面カウンセリングとは、病院や施設などでカウンセラーと会い、直接顔を合わせて行う相談形式です。

カウンセラーの資格や経験により、カウンセリングの料金はさらに高くなることがあります。特に都心部では、場所代や維持費がかかるため、料金が高めに設定される傾向です。また、専門的な資格を持つカウンセラーの場合、1時間10,000円を超えるケースも少なくありません。

なお、正確な料金については、訪問するカウンセリング施設に確認してください。

オンラインの料金相場

オンラインカウンセリングの料金相場は、5,000円程度です。

カウンセリング先料金相場
うららか相談室5,500円/50分
※ビデオ通話の場合
生きづらびっと無料
kimochi4,840円/30分
※ととのいプラン(月1回)の場合
cotree5,500円/45分
※ビデオ電話の場合
公式サイトの情報をもとに掲載しています。
料金は、2024年11月時点の税込み価格を記載しています。

オンラインカウンセリングとは、ビデオ通話や電話、チャットなどで行う相談形式です。

対面カウンセリングと異なり、直接会うことはありません。そのため、自宅や好きな場所でカウンセリングを受けられます。

対面よりも料金が抑えられる理由は、カウンセリングルームの場所代が不要なためです。また、メールやチャット形式のカウンセリングを選ぶと、ビデオ通話や電話よりもさらに安価になるケースが多いです。

正確な料金については、各カウンセリングサービスの公式サイトで確認してください。

心理カウンセリングの料金が高いといわれる理由

なかには、前述したカウンセリングの料金が「高い」と感じる人もいます。ここからは、心理カウンセリングが高いといわれる理由を、3つにまとめて紹介します。

  • 専門性が高いため
  • 人件費と場所代がかかるため
  • 保険適用されないことが多いため

理由1:専門性が高いため

カウンセラーの専門性が高い点から、心理カウンセリングの料金は高いといわれています。

カウンセラーは、心理学やコミュニケーションなど専門的な訓練を受け、資格を取得している人もいます。

カウンセラーの主な資格は、以下の通りです。

公認心理師国家資格
臨床心理士・民間資格
・5年ごとに再認定が必要
認定心理士指定科目の受講、指定単位数の取得が義務付けられている

公認心理師臨床心理士などの有資格者を選ぶと、質の高いカウンセリングを受けられる可能性が高いです。しかし、専門家によるカウンセリングは高品質であることが多く、料金が高めに設定されています。

また、カウンセリングは集団ではなく一対一で行われるものです。利用者一人ひとりに対してコストがかかることも、料金が上がる要因となっています。

理由2:人件費と場所代がかかるため

心理カウンセリングの料金が高くなる理由には、場所代や人件費が関係しています。

カウンセリング施設は、リラックスできる空間であることが求められており、そのための維持費が必要です。利用者が安心して話せる環境を整えるために、広さやインテリアにこだわると、多額の費用が発生します。

また、カウンセラーはカウンセリングの時間に加え、事前準備や記録作成などにも多くの時間を割いており、それも人件費に影響しています。

これらの運営コストが積み重なり、結果として料金が高めに設定されているのです。

理由3:保険適用されないことが多いため

心理カウンセリングの料金が高額になりやすい理由の一つは、保険が適用されるケースが少ないためです。

一般的に、カウンセリングは医療行為とはみなされません。自己啓発や対人関係の改善など、生活上の問題を扱う場合は保険の対象外となります。そのため、料金が全額自己負担になりがちです。

保険が適用される場合でも、特定の資格や施設の条件を満たす必要があり、適用の範囲は限られています。

このように保険が適用されない場合、カウンセリングの自己負担額が高くなる傾向があるのです。

カウンセリングの料金が高いと言われる理由をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

心理カウンセリングは受けるべきなのか

なかには、カウンセリングを受けるべきなのか、悩んでいる人もいますよね。

結論、下記に当てはまる人はカウンセラーに相談することをおすすめします。

  • 精神疾患、心の問題を抱えている人
  • 他人とコミュニケーションを取ることが苦手な人
  • 自己肯定感が低い人
  • 万引きや盗撮など、問題行動を起こす人

精神疾患や問題行動など、生活に支障をきたす悩みを持つ場合は、カウンセリングの受講を検討しましょう。

例えば、うつ病や不安障害などの精神疾患は、薬物療法だけでは改善が難しいケースが多くあります。その場合、カウンセリングで根本的な原因に向き合うことが重要です。ただし、精神疾患や問題行動は病気に起因している可能性があるため、医療機関の受診も考える必要があります。

また、対人関係の悩みや自己肯定感の低さに苦しんでいる場合も、カウンセリングがおすすめです。カウンセラーが、第三者の立場で新たな気づきや視点を与えてくれます。

抱えきれない不安やストレスを解決しないでいると、問題行動などの症状が悪化しかねません。カウンセリングを受けることで、症状の改善や再発防止を目指しましょう。

カウンセリングを受けるべき人で、料金に不安がある方は、次の見出しを参考にしてください。

カウンセリングが必要な人の特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

費用をおさえて心理カウンセリングを受ける3つの方法

なかには、相場よりもおさえた費用でカウンセリングを受けたい人もいますよね。

そこで、ここからは費用をおさえて心理カウンセリングを受ける方法を、3つにまとめて紹介します。

  • 無料カウンセリングの利用
  • 大学院のカウンセリングサービス
  • オンラインカウンセリングの利用

無料カウンセリングの利用

費用を抑えてカウンセリングを受けるには、無料のカウンセリングサービスを活用する方法があります。

非営利団体や大学の研究機関では、無料で相談できるサービスが提供されており、初めての方でも気軽に試すことができます。費用がかからないため、カウンセラーとの相性やカウンセリング内容が自分に合うかを気軽に確認できます。

まずは無料サービスを利用して、自分に合ったカウンセリング方法を見つけるのも賢い選択です。

こちらの記事では、無料の心理カウンセリングについて詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

大学院のカウンセリングサービス

大学院のカウンセリングサービスは、教育目的で提供されているため、比較的安価に利用できる方法です。

大学院では、臨床心理学を学ぶ学生が実習の一環としてカウンセリングを行っています。そのため、人件費が抑えられ、料金も低めに設定されています。

また、大学が非営利で運営しているため、利益を追求する必要がない点も大きな理由です。さらに、大学内の施設を活用することで、施設費の削減にもつながっています。

一部の大学では、社会貢献活動の一環として位置づけられ、地域社会に貢献するために低価格のサービスを提供しています。

昭和女子大学の心理臨床相談室は、カウンセリング(50分)2,000円、初回面接3,000円の料金設定です。一般的なカウンセリング料金と比べると非常に安価です。(※料金は、公式サイトの情報をもとに2024年11月時点の税込み価格を記載しています。)

ただし、大学院生が担当するため、専門性や経験に差がある場合もあります。しかし、指導教員の監督のもと一定の質は保たれていることがほとんどです。

AACCの公式サイトでは、大学の心理相談室を探す検索機能があります。ぜひ参考にして下さい。

オンラインカウンセリングの利用

費用を抑える方法として、オンラインカウンセリングの利用があります。

オンラインカウンセリングは、対面と比べて料金が安価な傾向があります。その理由は、場所代や設備費といった固定費がかからないためです。

対面カウンセリングでは、予約がない時間でもスタッフの人件費が発生します。しかし、オンライン形式ではこれが抑えられます。

そのため、費用を抑えたい方にはオンラインカウンセリングがおすすめです。オンラインで受けられるおすすめのカウンセリング先を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

カウンセリング選びのポイント

カウンセリングを受ける場合は、以下のポイントに注意して選びましょう。

  • 対面かオンラインか
  • カウンセラーとの相性
  • 利用者の口コミは良いか

対面かオンラインか

カウンセリングを受ける際には、対面とオンラインの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

スクロールできます
メリットデメリット
対面・表情や動きで感情が伝わりやすい
・緊急性がある場合、すぐに対応してもらえる
・交通費がかかる
・営業時間が短い
・気軽に受けられない
オンライン・自宅や好きな場所で受けられる
・費用が比較的安い
・対面が苦手な人でも、テキストで相談できる
・感情が伝わりにくい
・緊急性がある場合は対応できない
・通信環境を整える必要がある

対面カウンセリングには、表情や動きから、心の状態をより深く理解してもらえる利点があります。しかし、デメリットとして、営業時間が短いことや交通費がかかる点があります。

一方、オンラインカウンセリングは、自宅など好きな場所でリラックスしながら受けられる点が魅力です。対面が苦手な方にも適しており、交通費も不要です。ただし、安定した通信環境やカメラ付き端末が必要な場合もあるため、準備を確認しておきましょう。

おすすめの対面カウンセリングを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

カウンセラーとの相性

カウンセラーとの相性は、カウンセリングを選ぶ際の重要なポイントです。

カウンセラーとの相性が悪い場合、カウンセリングの効果が十分に得られない可能性があります。カウンセラーを信頼していないと、心の問題を包み隠さず相談することができません。

一方で、信頼できるカウンセラーに対しては、安心して本音で話しやすくなります。その結果、問題解決に向けてスムーズに進む可能性が高まります。

カウンセラーとの相性は、問題に対する専門性や資格、実績だけではありません。話し方や価値観が自分に合っているかも大切です。

まずは、お試し体験などを利用して、カウンセラーとの相性を確認しましょう。相性が合わないと感じた場合は、無理に続けず、次のカウンセラーを探してください。

カウンセラーの選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にして下さい。

利用者の口コミは良いか

カウンセリングを選ぶ際は、実際の利用者の口コミや評判を確認することが重要です。

ホームページの情報だけでは伝わらない部分も多く、実際のサービスが期待と異なることもあります。こうしたギャップを防ぐためにも、事前に利用者の声を参考にするのが賢明です。

口コミは、GoogleのレビューやSNSなどで簡単に確認できます。評価の悪いカウンセリング先は、対応の質が低い可能性があるため、慎重に検討する必要があります。

つい最近まですぐに相談出来るサービスなんてなかった。
かなり前からの予約が必要で料金が高い。
なぜ自分は悪くないのに、私がお金を払うのかと思っちゃうの。
うららか相談室は料金も手頃で、空き状況も柔軟で助かった
命救われる

引用:X

まとめ

今回は、心理カウンセリングの料金相場や費用のおさえ方を紹介しました。

カウンセリングを選ぶ際は、費用と質のバランスが大切です。無理のない予算内で、自分に合ったカウンセリング方法を見つけてください。

カウンセリングには、対面やオンライン、無料サービスなど、さまざまな選択肢があります。選び方のポイントを参考に、じっくり比較検討してみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サクのアバター サク フリーランスライター

【プロフィール】
2020年7月より、副業ライターとして活動を開始。読み手の気持ちに寄り添うことを大切にしています。読み終わった後に、読者の心が軽くなるようなやさしい記事を執筆できるよう取り組んでいます。2024年現在は本業を退職し、フリーランスライターとして活動中。
【専門分野】
心療、健康分野
【保有資格】
Webライター検定3級

目次